11月7日、河浦小学校の4年生が、地元一町田八幡宮の田代宮司を講師に、日本の神様や地域の主な伝統行事について勉強しました。
講話の始めに、講師の田代宮司が中心となって作成した天草地域の神社を紹介した地図「天草神社めぐり」をもとに、天草島内には145の神社があって、53人の神主がいることを紹介。さらに、神社の入り口には鳥居があり、そこから先は神様が住む神聖な領域であることや、お寺の入り口には鳥居ではなく山門があり、それが神社と寺院の大きな違いであることなどを話すと、児童たちははじめて聞く話にしきりに感心していました。
また、一町田地区で、1年の健康を願って年明けに行われる「寒詣」、夏に害虫を追い払い豊作を願う「虫追い祭」、秋の収穫を終え豊作を神に感謝する「秋の例大祭」といういずれも100年を超える伝統行事について、各行事のビデオを見ながら、その由来や特色などについて詳しく説明しました。
「寒詣」以外はコロナの影響でここ数年中止されており、映し出される映像に知っている人が出てくると「○○兄ちゃんだ」と声をあげたり、五色の旗をなびかせた旗竿を持って歩く虫追い祭の「立ち追い」の妙技に歓声を上げたりしていました。
児童たちは「寒詣」の「天突き体操」や「ろ漕ぎ体操」も体験し、「コロナ以前は、こんなに立派な行事が行われていたことを知りました」と率直な感想を述べていました。
自分たちの地域に素晴らしい伝統行事があることを改めて認識していたようでした。
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講師の一町田八幡宮 田代宮司 ヨーロッパ旅行の体験も紹介 | 宮司の話を聞きながら「天草神社めぐり」の 地図に見入る子どもたち | 宮司といっしょに「寒詣」のろ漕ぎ体操を体験 |
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「寒詣」に神社の石段を登る人々 | 「虫追い祭」の「立ち追い」の妙技 | 「貴重なお話をありがとうございました」 |