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応急保護する石造記念碑 | 白く見える部分が剥離している部分 |
町山口川に架かる国指定重要文化財「衹園橋」。その架橋時のようすを記した石造記念碑があり、重要文化財の一部を成しています。
碑は、非常に脆い砂岩製で、経年劣化で層状に剥離する特徴があります。
建碑から約190年間、風雨や雪、紫外線、潮風にさらされてきました。その結果、重要な資料である文字面に亀裂が入り、剥離が急激に進んでいます。
砂岩製の石造物の保存修理は高度な知識や技術が必要になるため、すぐに抜本的な保存修理を行うことができません。本格的な修理までの応急保護として、覆屋を設置して劣化の進行を少しでも遅らせます。