• 牛深市民病院
  • 栖本病院
  • 新和病院
  • 河浦病院
  • 高浜巡回診療所
  • 御所浦診療所 御所浦北診療所

事業管理者挨拶

皆さん、こんにちは。
 天草市病院事業部より、天草市立4病院(牛深市民病院、栖本病院、国民健康保険新和病院、同河浦病院)と、国民健康保険天草市立御所浦診療所ならびに同御所浦北診療所の近況報告を兼ねましてご挨拶申し上げます。

【新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)対応について】
 4病院ならびに御所浦診療所ともに、新型コロナの初期(2020年(令和2年)4月)より受入準備を開始し、順次体制を整えてまいりました。牛深市民病院、栖本病院、河浦病院は「重点医療機関」として、また、新和病院は「後方支援病院」として活動いたしました。国より新型コロナの「5類移行」宣言のあった、2023年(令和5年)5月までの4病院ならびに御所浦診療所での総検査件数は14,251件、そのうち3,106名の陽性者を検出しております。また、4病院における入院患者受入総数は609人になりました。いずれもいわゆる中小病院でありますが、これだけのことを無事成しえましたのは称賛に値することと考えられ、奮闘した職員に深く感謝申し上げたいと存じます。
 「5類移行」の宣言がありましてもまだコロナウイルス感染症は現存していますし、しばらくは現体制を保持しつつ、ポストコロナ時代の病院経営に臨みたいと考えています。

【地域医療構想について】
 2023年(令和5年)3月に第10回天草地域医療構想調整会議が開催され、各医療機関の具体的対応方針の協議があり、牛深市民病院、栖本病院、新和病院、河浦病院が担う役割について議論が行われました。これまでの病床削減や診療体制の見直し、また、今般の新型コロナ対応等も評価され、2019年(令和1年)12月開催の第8回天草地域医療構想調整会議に次ぐ2回目の合意・承認がなされました。従いまして、2019年(令和1年)9月に牛深市民病院が、国より地域医療構想における「再検証対象医療機関」として指定され、その存在につき再検証するよう要請を受けましたが、すでに払拭されたものと考えられます。
 国が推し進める地域医療構想の主旨は「人口減少・高齢化社会の中で適正な医療提供体制はどうあるべきか」でありますので、今後ともそれに沿って、医療提供はどうあるべきかを追求してまいりたいと存じます。

【4病院共通の電子カルテ導入について】
 現在、4病院共通の電子カルテシステムを導入中です。これにより、4病院による情報網形成した情報共有化を行い、病院間の機能連携・相互補完を行う予定です。また、将来的にはリモート医療、オンライン診療の展開や移動診療車による訪問診療等(訪問医療、訪問看護、訪問リハ)も充実させ、高齢化社会の中でいわゆる地域密着型の医療展開も図っていきたいと考えています。

【御所浦診療所について】
 2022年(令和4年)1月に医科・歯科が合併し新築開業しました御所浦診療所も早1年半が経過しようとしています。この間、新型コロナへの対応等もあり、よく奮闘してくれています。今後とも、御所浦北診療所とともに地域の方々の診療に寄与してまいります。施設内には、研修センターとして研修医等の宿舎、研修室を設けておりますが、現在、遠くは秋田県大館市立総合病院やくまもと県北病院からの初期臨床研修医、熊本大学医学部の学生受入等も行っています。河浦病院に2021年(令和3年)4月に開設されました「熊本大学病院 地域医療・総合診療実践学寄附講座 河浦教育拠点」とともに、研修生等を積極的に受入れ、人材の育成に資するとともに将来の医師確保に繋げてまいりたいと考えています。

今後とも、市民の皆様に必要とされ信頼される病院づくりに職員一丸となって努めてまいります。天草市立病院の運営に一層のご協力とご理解をお願い申し上げます。

 

天草市病院事業管理者
竹中 賢治
(2023年7月20日 記)

 

病院事業部からのお知らせ