2月9日、あましんスタジアムでパリオリンピック400mハードル日本代表の筒江海斗選手によるパフォーマンスアッププロジェクトを開催しました。
陸上競技に取り組む市内の小・中学生、高校生のパフォーマンスを上げるために、天草市スポーツコミッションが開催したもので、午前は小学生のプログラム。その後、小・中学生、高校生と一緒に筒江選手の講話を聞き、午後から中高生のプログラムを実施しました。
陸上競技の基礎である地面を蹴る力をどうやって推進力にするのかを解説しながら、ジャンプやスキップ、腕の振り、姿勢などを筒江選手の経験に基づく練習方法を実践。
次に効率よくハードルを飛び越える動作を練習し、最後にハードル走を実践しました。
講話では、高校生から陸上競技を始めた筒江選手が、オリンピックに出場するまで夢を持ち続けたこと。ケガ、挫折をどうやって乗り越えることが出来たのかなどの話に、小・中学生や高校生、指導者、保護者など50人の参加者は熱心に聞き入っていました。
筒江選手は、高校生で初めて出場した自分の姿とオリンピック予選で走った姿をそれぞれ映像で流し、目標を持ち続け、ダメなところやアクシデントは日々の練習を重ねて乗り越えることで人はここまで成長できるということをみんなに分かってほしいと話していました。
【小学生の部】

体の軸をぶらさず!ジャンプ

片足接地!高く跳ぶスキップ

足を前に振り出す!素早く進む

骨盤は正面を向けて足を上げる

ハードル走を実践 うまくなったね!

みんなで記念写真を撮りました
【中高生の部】

体幹を意識し、頭をぶらさない!

柔軟性も大切!ハードルを潜る

座って!ジャンプ!ステップ!競争!
【講話】

自己紹介する筒江海斗選手

食事で生ものは控えたパリ五輪

約50人が熱心に聞き入っていました
(内容)
高校から陸上を始め、経験が不足しているので誰よりも練習量をこなしていた。インターハイでも予選落ち、大学でも結果を残せなかった。しかし、目標はオリンピック出場と夢を持ち続けていた。社会人になり、食事や練習の質にこだわり出したら良くなっていった。
練習が全て!日頃の練習を大切にして積み重ねてもらいたい。
パリへの14時間フライトは、ネットもつながらずとても長かった。飛行機の中を歩いてパフォーマンスを下げない行動をしていた。出発前は時差に合わせるように遅く寝るようにした。
2週間の選手村生活は部屋割りはバラバラで、壁が薄いので生活音が聞こえてストレスを感じた。ベッドは段ボール製でコストカットされていたが、硬さは調節できた。
食事は馴染めなかったが、ピザは唯一美味かった。海外では生ものはお腹を下す心配があるので、野菜は避けた。
選手村では、みんなリラックスして生活していたので、他の種目の日本選手や海外の選手とも気軽に交流できた。
競技場は、70,000人の観客で圧巻だった。よくスタンドが歓声で揺れると言うが、本当だった!
スタジアムには当日しか入れないので、普段は近くのスタジアムでの練習になる。海外の競技場は日本のように均一ではなくコーナーが長かったり、タータンがめくれていることもよくある。
反省点は、 オリンピックで緊張した。海外の選手はいつもの試合と何も変わらないようにやっていたので、自分も練習の時から世界の舞台をイメージして走れていればよかった。