天草崩れの舞台となった「﨑津諏訪神社」
﨑津諏訪神社は、豊漁・海上安全祈願のため、1647年に創建したと伝わっています。境内には創建にかかわる1685年銘の鳥居が現存しており、天草市内で最古の鳥居です。この神社は、江戸時代後期の絵図(1842年以降)にも描かれており、創建から今日まで存続している﨑津集落の鎮守として集落をまもってきました。
禁教時代、﨑津の潜伏キリシタンは、この神社の氏子となり参拝の際には密かにおらしょを唱えていました。
1805年の「天草崩れ」では、潜伏キリシタンが所有していた信心具を差し出すように指定された場所であり、取り調べを受けた信者はどちらへ参詣する際にも「あんめんりゆす」と唱えたことが記されています。

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