今、出張先で本コラムを書いています。場所は北海道の浦河町。夏は涼しく冬は温暖な気候のため「北海道の湘南」と呼ばれている地で、競走馬の産地としても有名な人口11,000人ほどの町です。
浦河町には今から155年前、同町の杵臼(きねうす)地区へ開拓団として河浦町、新和町から20戸92人が移住。そのご縁から1990年に旧河浦町との交流が始まり、本市は現在「友好交流都市連携協定」を締結しています。両町の児童・生徒訪問団の交流が、コロナ禍で中断した年もありましたが、毎年交互に続いています。
浦河町役場で、池田町長と意見交換をした後、開拓団ゆかりの会の本巣(もとす)会長と合流し杵臼神社を参拝しました。開拓当初の先人の想像を絶する苦労話を聞き、開拓者たちの精神が限りなく受け継がれていく「拓魂無窮(たくこんむきゅう)」と書かれた記念碑は、天草に住む私たちに届けと贈られたエールであると受け止めました。決して忘れません、心の絆をこれからもずっとつないでいくために。