6月11日、天草市の一斉避難訓練にあわせ、有明町の各地区でも避難訓練が行われました。
これまで有明町では、津波を想定した避難訓練を行っていましたが、今回は「暴風および高潮」を想定した訓練を実施。避難行動が「災害から命を守るための行動」であることを理解し、状況に応じた避難行動・場所を再確認してもらうことを目的としました。
津波避難訓練では、地区ごとに指定された高台に避難していましたが、今回は避難の方法も考えてほしいと呼びかけられ、区長さんを中心に防災マップなどを見ながら、どこが危険で、どのように避難するかなどを話し合う地区もありました。
下津浦地区では午前9時にサイレンが鳴ると、住民の皆さんが非常持ち出し袋を持つなどしてコミュニティセンターに集合。今回は避難訓練と合わせて社会福祉協議会有明支所と共催で炊き出し訓練も行われ、社協の澤村支所長から、災害時の備えや地域で支えあうボランティアの重要性について話がありました。
ハイゼックスと呼ばれる耐熱性の袋で米を煮てごはんを炊く炊き出し訓練では、災害時は水が貴重なため、米を煮る水は泥水でもできると説明があり、参加者は興味深そうに見守っていました。
ごはんが出来るまでの間、避難所で活用が想定される段ボールベッドの組み立ても体験。このベッドは昨年度、有明町のふるさと応援寄付金を活用して購入したもので、グループであっという間に組み立てた皆さんは、早速寝心地を確かめていました。