7月16日、河浦町一町田地区で虫追い祭りが開催されました。
この伝統行事は、約400年前の江戸時代初期にこの地域に害虫が大発生した際、信心深い一人の老婆が赤い絹布を氏神に奉納し、その布で害虫を追い払ったことが起源とされています。やがて赤い絹布は五色の吹き流しの虫追い旗に変わり、現在へと伝承されています。
残念ながら、この数年はコロナ禍の影響などで、神事のみ執り行われていましたが、晴天に恵まれたこの日は5年ぶりに立ち追い行事が実施されました。河浦小学校グラウンドでは、立ち追い競技や熟練者による立ち追い演技、虫追い音頭や河浦音頭の総踊り、天草工業高校生による「くまモン号の」乗車体験、また一町田川ではシーカヤック体験も実施され、最後は「もち投げ」で大いににぎわいました。
イベント終了後は、五色の吹き流しをたなびかせた虫追い旗の行列が、一町田川沿いの土手を粛々と進み、青く澄んだ夏空を鮮やかに彩っていました。
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立ち追い競技 小学生の部 | 熟練者による立ち追い演技 | みんなで踊る虫追い音頭に河浦音頭 |
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天草工業高校生によるくまモン号乗車体験 | 一町田川でシーカヤック体験 | 一町田地区振興会役員と来賓による 「もち投げ」 |
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一町田川沿いの土手を進む虫追旗の行列 | 一町田橋上に整然と並ぶ五色の虫追旗 |