有明まちづくり協議会では、町に寄せられたふるさと応援寄付金を活用して、小学生を対象に地元農産物の収穫体験を実施しています。
この取り組みは、子どもたちに地域の特産の収穫体験を通して農業の大切さや収穫の喜び、地域産業の魅力と農産物の豊かさに気付くきっかけにしてほしいと企画され、昨年に続いて行われました。
きくらげ収穫体験(4年生)
9月14日、有明町大浦できくらげを栽培する(株)ステップファーム協力のもと、4年生35人が「きくらげ」の収穫を体験しました。
まちづくり協議会の江口会長は「この事業を通して農業を知ってほしい。体験はお金で買うことができないので、ぜひこの機会を大切にして多くを学んでください」とあいさつしました。
収穫体験に協力した(株)ステップファームは6年前から旧有明東中学校のグラウンドを活用してきくらげ栽培に取り組んでおり、昨年は43トンを収穫。
きくらげの栽培は、木くずや穀物を混ぜて固められた土台に種を植え付け、成長したものを摘み取るとそこからまた次が育ち、1つの土台で3カ月ほど収穫ができるとのこと。
社員の丸本さんは「きくらげは炒め物や酢の物などに利用でき、食物繊維やビタミンDなどが豊富。体をつくる栄養がたくさん含まれているのでたくさん食べてください」と話しました。
説明の後、早速ハウスに入って収穫を行いました。きくらげはつまむと簡単に収穫でき、子どもたちは次々と大きなものを探して採っていました。
初めて見るきくらげ栽培に「きくらげは海で獲れると思っていた。このように育てられているのを初めて知った!」と驚いていた子どももいました。
みかん収穫体験(3年生)
10月10日、3年生26人がみかんの収穫を体験しました。
有明町は昭和30年頃から、カライモ畑だった段々畑や山を切り開いて造った畑に、温州みかんや甘夏みかんなどが植えられ、気候がみかん作りに適していたことや、農家の皆さんの努力によって国内でも有名なみかん作りの町となった歴史があります。
今回は市農業委員会の農地利用最適化推進員のみなさんもスタッフとして協力。子どもたちにミカンの選び方を尋ねられると「よく色づいた小ぶりのものを選ぶといいよ」とアドバイスしていました。
終了後、子どもたちから美味しいみかんづくりのための工夫や苦労を聞かれ、本田さんは「みかんを自分の子どもと思って大切に育てている。消毒や農薬を使わない工夫や、水のやり方と肥料などの研究を重ねて、美味しいみかんを作るために努力しています」と答えていました。