市民と市長の意見交換会 ~倉岳地域まちづくり編~
令和5年4月24日(月曜日)「市民と市長の意見交換会 ~倉岳地域まちづくり編~」を開催ました。
この会は、市民の皆さんのご意見を市長が直接うかがい、天草の今と未来を考え、皆さんとともにより良いまちづくりを推進していくための意見交換会です。 ※内容の一部を抜粋して掲載します。
出席者:倉岳まちづくり協議会委員10名(A~J)の皆さん
1 市長より説明
・第3次天草市総合計画(令和5年3月改定)について
・棚底城跡ガイダンスセンターおよび倉岳支所の整備に係る検討状況について
2 倉岳まちづくり協議会から説明
・第3期倉岳町まちづくり計画およびまちづくりに係る地域の活動状況について
3 意見交換
(まちづくり協議会委員 Eさん)
倉岳町は、主要施設がみんな旧道沿いにあるので、棚底城跡のガイダンス施設を造る場所は国道沿いにしてもらいたい。
(まちづくり協議会委員 Cさん)
ガイダンスセンターの建設は以前から話があったが、支所との併設となると広さ的に、棚底城跡付近で、国道沿いに建設できるのかどうかが不安。
(まちづくり協議会委員 Jさん)
倉岳山頂の入り口にあたる場所に棚底城跡があるので、ガイダンス施設と駐車場と支所、案内施設を兼ねた施設をイメージする。
最近、各地で開催されている「マルシェ」に携わっている青年たちもいる。そういったものを開催できるガイダンス施設であって欲しい。
(まちづくり協議会委員 Aさん)
倉岳町は天草市の東の玄関口になるが、国道沿いにはトイレもない。
(まちづくり協議会委員 Dさん)
ガイダンスセンターと支所機能などを併設するとなると、どのくらいのスペースでできるのか、イメージがまだついていないところ。でも、国道沿いがいいかなとは思っている。
【馬場市長】
皆さんの総意として、国道沿いにガイダンスセンターと支所を併設した建物を造るのが望ましいということでよろしいでしょうか。
このご意見をいただいて、早急に検討していきたいと思います。また、面積の問題ですが、駐車場なども含め、必要な機能と面積をしっかりと確保していきます。
(まちづくり協議会委員 Aさん)
支所となると防災機能も含めたところになるので、よろしくお願いしたい。
(まちづくり協議会委員 Iさん)
ガイダンスセンターにはガイドが必要だと思う。倉岳町には、山があり、街並みの石垣、めいどサロン、トレイルクラブ・・・といろいろなものがあるので、ガイドがないとPRに繋がらないと思う。
(まちづくり協議会委員 Hさん)
ガイドの件で、﨑津集落では子どもたちがガイド役を努めておられるようで、できたら、倉岳町でも中学生・高校生のガイド養成にも取り組んでいただけたらと思う。
(まちづくり協議会委員 Gさん)
ガイドについては、小学校でも、たくさんの地域で文化などについて教えてもらい、勉強はできているところ。
倉岳町には、えびす太鼓や棒踊りなどの伝統芸能もあり、自然農業体験で茶摘みや米づくり、芋づくりなども子どもたちは体験させてもらっている。ガイダンスセンターで、四季折々、振興会などで受け持ってもらったりして、体験ができる場所があればいいなと思った。
また、遊具があると子育て世代も来られるというのと、アウトドアができる場所があると人が集まるのかなと思う。ただ、場所がたくさん必要となることと、ごみについては配慮が必要だと思う。
(まちづくり協議会委員 Dさん)
移住者や外国人の方で、自然に興味がある人達がよく来られている。
自分たちはあまり情報発信力がないが、移住者の方々は体験をされて情報発信をしてくださっていて、住民との繋がりが広がってきている。このような情報発信ができるような施設であってほしいと思う。
(まちづくり協議会委員 Bさん)
昨年のまちづくり協議会の報告で、「御所浦の玄関口を倉岳の棚底港にしたい」とあった。今、御所浦に行く多くの船が棚底港に毎日来ている。御所浦を何とかしたいなという気持ちがある。棚底を玄関口にお願いしたい。棚底港を、天草の誉の港にしてもらいたいと思う。
【馬場市長】
御所浦に「恐竜の島博物館」(令和6年3月オープン予定)を整備するにあたり、この機をとらえて来島者を増やし、隅々まで回って、滞在してもらえるような取り組みをするためには、やはり地元の人たちが動き、商売としてしっかりと成り立つように、いろいろな投資も含めて考えていかなければならないと思っています。
御所浦地区振興会や、若手の地域住民が立ち上げた「せんばいなか」という組織とも話をしながら進めているところです。
(まちづくり協議会委員 Aさん)
合併前の天草郡倉岳町の時代から、立派な歴史民俗資料館があった。
現在は収蔵庫として利用されており、中には昔から使われていた素晴らしい農具や、遠洋漁業に出ていた四丁櫓の船も展示されているが、ガイダンス施設になった場合、直接関係ないものを展示できるものかどうかお尋ねしたい。
【観光文化部長】
今回のガイダンス施設については、あくまでも、棚底城跡に関するものの展示になると思います。
ただ、そのような展示資料の中にも、棚底城跡を語るうえで、本当に必要なもの、欠かせないものであれば展示していかなくてはいけないと思います。これについては、棚底城跡整備検討委員会を設け協議を始めるところです。そのなかで十分に検討していくものと思っています。
ガイダンスセンターの中身につきましては、まだ具体的な議論がなされておりませんので、これから十分な議論がされ、そういったものも踏まえてお示ししていければと考えております。
(まちづくり協議会委員 Iさん)
目途として、7年間のプランを作っているということだが、「これくらいまでには」という基本的な考えはあるのか?
【観光文化部長】
ガイダンスセンターにつきましては、当初は令和9年度以降からとしていましたが、すでに支所も雨漏り等がある状況ですので、出来るだけ早い時期にと考えています。
(まちづくり協議会委員 Bさん)
天草市はデジタル化に取り組んでいるが、光ケーブルのスピードは改善されたのか?
【馬場市長】
令和5年度にはほぼ幹線の敷設が終わる予定です。それから各ご家庭で契約をしていただき繋いでいただくことになります。倉岳町も今年度の予定で、今年度で市内の98.6%まで完成する予定です。
(まちづくり協議会委員 Bさん)
私も高齢者だが、スマホを持っていても、電話をかけるか受けるかしか使えない人もいる。市が電子通貨「のさりー」で3,000円を配ったが、スマホを持っていない人や、使えない年寄りや子どもはもらえなかった。弱者のことをどう考えているか。
【馬場市長】
「のさりー」については、今はスマホでの対応しかできていませんが、今後はマイナンバーカードと紐づけながら、誰でも使えるような形にしようと準備を進めているところです。一度に全部はできないので、少しお時間を頂き、皆さんに使っていただけるような取り組みをしていきたいと考えています。
また、デジタル化の中で、お金についても「キャッシュレス」の時代がきています。今、キャッシュレスにきちんと対応できるようにしておかないと、観光客や外から来た人たちも使うことができず、天草への来島者が減少するといった問題も出てきます。やはり、地方においては、デジタル化は絶対にやっていかなければならないことだと思っています。
【馬場市長】
今日はありがとうございました。私の使命は、天草中の皆さんが幸せに暮らしていけるような天草市を創るということです。誰かを取り残すということがないよう、いろいろな策を講じていきますが、そのためにも、高齢者の方々と若い人たちの交流、スマホの使い方や、やり方を教えていってくれるような、地域コミュニティーが大事だと思います。
全ての皆さんが、100%満足するような政策は、なかなか簡単にはできません。ですが、その辺りも説明をしながら、一つひとつの政策について、“なんのためにやっていっているのか”をしっかり伝えていきたいと思っています。
そして、これから子育て政策を拡充していきます。子どもたちがいなくなると、高齢者の皆さん方を支えることができなくなるため、これは徹底してやっていかなければと思うところです。地域をしっかり守っていくためには、子育て支援に取り組んでいく必要があると考えていますので、これについてはぜひともご理解をお願いしたいと思います。