10月29日、河浦町宮野河内の上平地区で「海を渡る祭礼」として知られる「上平八幡宮例大祭」が実施されました。秋晴れの空のもと、上平集落に祭ばやしの笛や太鼓の音色が響き、伝統行事を一目見ようと多くの見物客でにぎわいました。
当日の朝、上平区長や神官が沖に浮かぶ産島に大漁旗を掲げた漁船でご神体をお迎えに行き、上平十五社宮へとお連れする「お下り」があり、ご神体が社殿に到着するのを待って神事が行われました。
午後からは、ご神体が再び島へと戻る「お上り」となり、神前では厳かに神事、続いて獅子舞奉納が行われました。その後、みこしに座したご神体は、頑健な若者たちに担がれて社(やしろ)の石段を下りて集落を練り歩き、港に設けられたお旅所に到着しました。
お旅所で多くの見物客が見守る中、神事や獅子舞の奉納、もち投げが行われました。その後、お神輿は港に控えていた船へと乗り移り、お供の船とともに船団を組んで港を出ると、別れを惜しむかのようにとり舵を切って沖合を3周し、夕陽に照らされながら産島八幡宮へと戻っていきました。
十五社宮境内で奉納の獅子舞
頭をかんでもらって厄払い
玉ふりを乗せて進む青獅子
青獅子に続く赤獅子
お旅所はすぐそこ!みんな頑張れ!
潮風に乗って響く祭ばやし
鳥居をくぐって赤獅子が参上
赤獅子の舞
青獅子の舞
お餅は誰の手に?
上平八幡さま 産島へ向けて出港
夕陽を浴びて沖を回る船団