10月21日、東京藝術大学(東京都台東区)でDOORの実技演習が行われ、本校から2年生5人が参加しました。
実技演習はデッサンの体験演習で、最初に限られた短い時間でモチーフの特徴を素早く捉えてシンプルな線で描く練習(クロッキー)を3回行いました。
その後、プロのモデル5人が壇上に座り、木炭を用いて限られた時間(20分×6回)で対象を正確に描いていきました。
講師の伊藤特任教授から人物を描くときの注意点として、体の大きさをよく見て、その比率を考えながら正確に描くことや、筋肉の付き方をよく見て陰影をつけて人の立体感を出すこと、また、10回見て10回描くよりも、10回見て1回描いた方が実際に近づくなどの指導を受けました。
授業のまとめとして、「人の体がどうなっているのか観察することがDOORの趣旨であり、実際の体を使ってじっくり見ることが本質を見抜くことにつながる」という話を聞いて、まさに看護に通じるものが多いと感じました。
DOORの授業は、看護に係る知識だけではなく、自分たちの身の回りにいる病気の人やいろいろな性、さまざまな障がいを持つ人がいることを教えていただいています。これからの看護師は、全ての人を尊重し、その人に合った看護ができるように、「人を見る力」が必要であり、今回の実技演習に参加した学生にとっては大きな糧になったものと思います。
学生の受け入れから演習の準備など、貴重な経験をさせていただいた東京藝術大学の先生方に大きな感謝を申し上げたいと思います。
【参加した学生の感想】
私は、今回のデッサンを通して人体をじっくり観察し、紙に描き起こすことで、人体の筋肉の付き方や骨や脂肪の付き方などがよく分かりました。人は一人ひとり体型も違うので、看護をする際も、アート的な視点を持ち、患者さん一人ひとりを細かく観察し、患者さんにとって最適な看誰ケアを提供できるよう今回学んだことを活かしていきたいと思います。今回はこのような東京藝術大学で行われた人体デッサンに参加させていただきありがとうございました。とても資重な経験をさせていただきました。