12月11日、佐伊津黒砂糖組合の組合員が、同組合の工場で黒砂糖作りを行いました。
佐伊津町では、平成26年に結成された佐伊津黒砂糖組合が、昔ながらの製法で黒砂糖作りを行っています。現在は佐伊津町のほか有明町や五和町、上天草市などでサトウキビを栽培している20軒が在籍。12月上旬から各々で収穫したサトウキビを持ち込み、みんなで協力して作業しています。
まずはサトウキビを機械に2度かけ、搾り汁を取り出します。特製の平窯に移し煮詰めると、工場内は甘い匂いのする湯気が立ち込めて真っ白に。焦がさないように2時間半かき混ぜ続けるとツヤツヤとした飴色になりました。空気を含ませながら混ぜた後は容器に移して平たく伸ばし、20分ほど冷まして固めた後、手際良くカット。サトウキビの栽培に化学肥料を一切使っていないため、糖度の高い黒砂糖ができるそうです。
佐藤さんは、「今年は天候に恵まれ、糖度が22度あり最高の出来。ぜひ手に取って、お茶うけにしたり料理に使ったりして味わってほしい」と笑顔を見せていました。作業は1月いっぱいまで続き、市内の道の駅やJAの直売所で販売されるそうです。
商品の購入に関する問い合わせ先
道の駅 リップルランド TEL 0969-53-1565
向田商店 TEL 0969-27-8810
持ち込まれたサトウキビ
年季の入った機械で搾ります
搾り汁を焦がさないように丁寧に煮詰めます
煮詰まって飴色に
ツヤツヤの黒砂糖
出来立ての黒砂糖を手際よくカット