12月10日、天草最高峰・倉岳の中腹にある市指定文化財「小ヶ倉観音磨崖碑」がまつられる小ヶ倉観音を折り返しとする約９kmを歩く、「小ヶ倉かんのんウォーク」が、栖本地区振興会主催で開催されました。

　この日は、冬とは思えないほどの陽気で、すっきりと晴れ渡る青空の下、市内外から91人が参加。受付時には、“小ヶ倉”と焼き印の入った特製の木札が手渡され、受け取った参加者は、紐のついた札を首から下げるなどし、スタートを待っていました。

　開会式では、同振興会の梅田会長が「小ヶ倉観音は、先日、本堂の改修を終えたばかり。ぜひ、参拝してみてほしい」とあいさつ。

　その後、参加者は思い思いのペースで歩みを進め、休憩地点や折り返し地点で同振興会がふるまうみかんや豚汁を口に運ぶと、「みかんの甘かね～！もう一つもらっていっていい？」「ここで食べる豚汁は毎年おいしか～」などと、満足そうなようす。

　また、参加者の多くが参拝に向かった本堂では、地元・河内地区の住民が出迎え、改修の内容を説明したり、お守りやお札の販売などを行ったりと、参加者とにこやかに話す姿も見られました。

　ゴール後には、恒例の抽選会が行われ、地元旅館のペア昼食券や天草大王、お茶をはじめ、さまざまな栖本の産品が並びました。番号を呼ばれた参加者は、弾む足取りで景品を受け取り、うれしそうな笑顔を浮かべていました。