天草市トップへ
文字サイズ変更 拡大標準
背景色変更 青黒白
何をお探しですか?

市民と市長の意見交換会 ~五和地域まちづくり編~

最終更新日:
 

市民と市長の意見交換会 ~五和地域まちづくり編

令和5年10月4日(水曜日)「市民と市長の意見交換会 ~五和地域まちづくり編~」を開催しました。

この会は、市民の皆さんのご意見を市長が直接うかがい、天草の今と未来を考え、皆さんとともにより良いまちづくりを推進していくための意見交換会です。
※内容の一部を抜粋して掲載します。

出席者:五和まちづくり協議会、学校関係者など15名(A~O)の皆さん

  • 五和地域まちづくり


1 市長より説明

・第3次天草市総合計画(令和5年3月改定)について


2 五和まちづくり協議会から説明

・五和地域のまちづくりについて


3 意見交換

(まちづくり協議会 Bさん)
振興会活動への住民参加の減少は大きな課題と考えている。 住民の高齢化や参加意欲の低下、利己主義者の増加が原因と思われるが、これらに関してどのような対策が有効だとお考えか。


【馬場市長】
若い人たちがこの振興会活動に参加するような仕組みづくりが大事だと思っています。例えば振興会の役員のなかに20代、30代、40代、50代から一人ずつでも推薦して入れていくべきではないかと思います。参加してもらって、その地域の課題などを若い人たちにも理解してもらい、そして自分たちが何をしなければいけないのかを知ってもらう。そうすると何かしら自分たちでやれることは何なのかを考えるようになってくると思いますし、そのような若い人の意見も取り入れながら、これからの世代にもつないでいくことが必要であると思います。
また、各地域のコミュニティの中だけで活動するのではなく、できれば天草中の地区振興会の世代別の会合を作って、そこで例えば学びの場を作っていくとか勉強会をしていくなど意見交換をして、それぞれの地域の素晴らしいところを参考にするなど、横のつながりでそれぞれの地域を応援していければと考えています。


(まちづくり協議会 Bさん)
まちづくりを重要な施策と考えている市として、振興会に対する市担当職員の減少は何を意味するのか。


【馬場市長】
人口減少、少子高齢化で市の職員数も減ってきている中で、今までと同じやり方で同じようにしていくことは難しくなってきます。地域によって異なりますが、五和地区の場合は5地区を3人の職員で担当しておりますが、このような班体制にしたのは、一人の職員が一つの振興会だけを担当するとなるとなかなか進化ができない。班体制にすることで、みんなで話し合いながら工夫をしていくということにつながっていくと考えたからです。
同時に、市職員は市民、地域住民でもあり、自分が育った地域のまちづくりに協力することは市職員として当然だと思いますので、地域の皆さんと一緒になって、同じ住民として、このふるさとを守っていくという活動や行動をしてほしいと思います。


(まちづくり協議会 Lさん)
まちづくり振興会が立ち上がった時に、市職員は全員自分の地区の振興会に参加するようになっていたが、今はどうなっているのか。


【総務部長】
市としては、職員の振興会活動への参加について義務化はしていませんが、市長が先ほど申し上げたとおり、職員にはできるだけ積極的な参加をするようにと市長から指示を受けているところです。


(まちづくり協議会 Dさん)
天草市と南島原市の連携事業については、民間企業に委託をして事業を行っていると聞いているが、私達にはあまり情報が入ってこない。五和まちづくり協議会では、令和元年度より南島原市の「みなとオアシスくちのつ運営協議会」と連携し、イベントなどで交流事業を進めている。五和町はフェリーで鬼池港と口之津港がつながっており、地元として何か協力して連携できないかと思っている。また、両市ではサイクリングロードが整備されているが、どのような計画になっているのか。


【馬場市長】
南島原市との連携事業は、「天草市と南島原市の交流連携に関する協定書」に基づき平成29年から事業を行っており、スタンプラリーなどいろんな事業を進めています。
また、サイクリングロードについては、県の方で自転車が走れる場所をしっかり明示していこうということで進められている事業です。私たちも、フェリーを利用することで南島原から天草に至るサイクリングでの観光ルートを整備できないか、関係機関と協議をしているとことです。自転車は一切二酸化炭素を排出せず、CO₂削減の取り組みが進む中で、富裕層の人たちや海外の人たちにも非常にうけています。そういうインバウンドの人たちなどに天草ブランドをぜひ知ってもらうために、環境整備をしっかりやっていかなければいけないと思います。


(まちづくり協議会 Dさん)
鬼池地区コミュニティセンターには、以前民間企業が入居していた部屋があるが、現在は使用されていない。空調も整備されているので、使用しないのは非常にもったいないと思う。今後民間企業等が入居する予定がなければ、振興会の行事などで使用することはできないのか。


【馬場市長】
該当する部屋については企業誘致に取り組んでいますが、まだ次に入る企業は決まっていません。常時使用することはできませんが、現在空いている状況なので、五和支所に連絡していただければ行事等での使用は可能です。


(まちづくり協議会 Dさん)
鬼池港の港湾用地は草が生い茂っていて、ゴミが放置されていることもある。鬼池港は天草の北の玄関口であるため、鬼池まちづくり振興会がボランティアで草刈りなどを行い景観維持に努めているが、今後の土地利用計画はどのようになっているのか。


【馬場市長】
鬼池港の港湾用地は県の管轄ですが、現時点では具体的な利用計画はなく、今後の利用見込等をふまえて適宜検討されると伺っています。


(まちづくり協議会 Kさん)
私の職場で、子どもたちがどうしたらこの五和町に残ってくれるか、天草市に残ってくれるかということで、「制服フェスタ」みたいなファッションショーをして、職業を紹介していくイベントができないかという話になった。例えば、郵便局の制服を着て、郵便局はこんな仕事をしているんだと紹介すると、こういう仕事があるんだということで、憧れの存在から天草に残ってくれると思ったりもして、 それをファッションショーみたいな感じですると子どもたちも受け入れやすいかなと思う。


【馬場市長】
制服フェスタとは初めて聞きました。大人が自分の会社の制服を着てファッションショーみたいに子どもたちに仕事の紹介をするということですね。
どうでしょう先生。私はむしろ、逆に子どもたちにそういうことをしてもらうということがあってもいいのかなと思います。


(学校関係者 Oさん)
中学校では体験教育ということで、2年生で職場体験学習を実施しているが、現状としては、学校からの移動などを考えると、どうしても地元五和町での事業所に限定されてしまう。
天草にはいろいろな仕事があるので、そういうものを子どもたちに紹介することは、特に夢と希望が現実的になる中学生にとって、天草に残りたいという子もいると思うので、面白い企画ではないかなと思った。地元の学校だけでは厳しいので、近隣の学校や教員と協議しながら実現できれば面白いなと思う。


(学校関係者 Nさん)
今、教員不足という話がいろんなところで聞かれるが、私たちが子どものころは学校の先生になりたいという子どもが結構いた。しかし、今の子どもたちに将来なりたい職業を聞いてもなかなか教員は出てこない。先ほど、制服を着てという話があったが、私たちには制服は無いが、教員も仲間に入れていただければありがたいなと思う。天草にどんな職業があるのかを知る機会につながると思うので、できれば市全体でそういった企画があれば興味深いなと感じた。


(まちづくり協議会 Gさん)
もっと具体的に、高校生に天草の仕事の紹介ができたらと思う。若い子たちは何で市外に行くのか、それは結局給料の初任給が高いから。ただ、市外に行った人が果たして生活レベルが上がるのか。私は天草(の実家)にいた方が家賃はいらない、電気代もいらないという部分から始めると、天草にいた方が良いのではないかなと思っていて、それを具体的に説明できる資料があればと思う。人口が増える施策をやらないと本当に少子高齢化が進み、特に少子化は現実的な問題だと思う。働き手もいない状況で、ハローワークに求人を出しても応募はない。これが今の現実。なので、数字で具体的に、天草で働いても実は意外と他よりいいということを子どもたちに伝えられる資料を市で作ってもらえば、親が子どもに戻って来いよという話もできるし、その人たちが子どもを生み育てれば、少しでも人口が増えるのではと思う。


【馬場市長】
お金についての資料を作るのは、業種によっても違うので、難しいかとも思いますが、そのような資料ができないか、検討していきたいと思います。
今ある資料としては、高校生が編集者になって、天草のかっこいい大人たち、働いている人たちを取材して作った冊子があります。その冊子を子どもたちに配れば、天草にはこんな仕事があるんだということを知ってもらうための一つのツールになると思いますし、先ほど言われたイベントという形でできないかも検討してみたいと思います。


(まちづくり協議会 Bさん)
自分たちの時代は青年団などがあって、そこで出会いの場があったが、今はインターネット上で出会い系サイトなどがあるものの、あまり出会う機会がない。市が婚活を支援するような、人口が増える事業を進めるべきではないか。
また、若者たちが出ていく理由も賃金の低さだったり、格差だったりが要因だと思う。私たちの親世代の時代は、一次産業に従事していれば何の問題も無かったが、米の価格は下がり、他の作物も価格が下がって収入が減少し、生活していくことが厳しくなったことが一次産業の衰退につながっていると思う。一次産業を盛り上げていくにはどうしたらいいのか、そこをもう少し推し進めるべきではないか。


【馬場市長】
婚活の問題ですけど、市としても出会いの場の創出についてはさまざまな取り組みをしていますが、募集しても男性は集まりますが、女性が集まりません。今、天草では女性が外に出ていく割合が高くなっていますが、これには働く場所がないとか、いろいろな要因があると思います。市が取り組んでいる企業誘致は、IT 関連の企業が多くなっていますが、これはなぜかというと、一つは女性の働き場所をつくるためでもあります。例えばIT企業であれば、子どもがいても家でできる仕事でもありますので、そういうところを増やしていこうとしています。
そして、一次産業の農業においては、天草は土地が狭く大量生産はできませんので、目指すべきは価値が高いものをつくる、付加価値を高めて売っていく、そして天草に来なければ食べられないというようなものを提供し高く買ってもらうことが大事だと思います。そのためにやっていくこととすれば、天草の自然とリンクした有機農業に取り組むことや、素材をうまく加工して付加価値を付ける。そこから二次産業も強化していくといったことが必要になると考え、産業政策にも力を入れているところです。
急激に人口を増やすことはなかなかできませんが、天草にはこれだけ豊かな自然や文化がありますので、さらに価値を高め、この天草に来たい、住みたいという人を増やしていくことは十分可能だと思っています。


(まちづくり協議会 Kさん)
天草は本当に夕日とか星もすごくきれいだと思う。でも、一番身近に感じている嫌なところが、雑草である。今、民生委員をしているが、草を刈りたいけど刈れないという声を多く聞く。特に高齢者が多いので、草刈り隊を立ち上げたらどうかという話があったほど。そういう地区がこれからどんどん増えてくると思うので、この問題についても考えてほしいと思う。


【馬場市長】
今は地区のボランティアで草刈りをしていただいていますが、高齢化していく中で、それが難しくなっていることは十分理解しています。今言われたように、草刈り隊に補助を出してやってもらうということも一つの方法だと思いますので、他にもさまざまな案を考えて対応していきたいと思います。例えば、今一つ考えているのは、リモコン操作できる機械で草刈りをするということです。牛深地区で機械を購入して試していますが、それがもし有効であれば、それぞれの地区で購入し、子どもたちにリモコンで草刈り体験をさせてみるなど、皆さんがきつくないよう、草刈りが楽しいもの、遊びでできるものになればと考えています。また、森林環境譲与税を活用し、道路沿いの草木の管理にも努力していきます。


【馬場市長】
皆さん本日は誠にありがとうございました。さまざまな意見がありましたし、アイデアとしてご提案をいただいたということで、これは本当に素晴らしいことだと思います。
単なる意見交換ではなく、ご意見をしっかり検討して、できるだけ前向きに進めていくよう努力していきたいと思います。この天草の素晴らしさをしっかり子どもたちに伝えていき、子どもたちが天草に残ってくれる、そして一回出たとしても帰ってきてくれる、そういう場所に必ずしていきたいと思っていますし、そうなれると信じています。簡単にできることではありませんが、精一杯頑張っていきますので、皆さんのご協力をお願いします。

このページに関する
お問い合わせは
(ID:11483)

重要なお知らせ

カウントダウン

ダイジェスト(旧トピックス)

トピックス

ページの先頭へ
天草市
法人番号 9000020432156
〒863-8631  熊本県天草市東浜町8番1号  
電話番号:0969-23-11110969-23-1111   Fax:0969-24-3501  
業務時間:月曜~金曜日の午前8時30分~午後5時15分
(ただし、土日・祝日、12月29日~翌年1月3日を除く)
天草市マップ
© 2023 Amakusa City.