訓練に参加して防災意識を高めました
1月26日、五和町御領の本市指定文化財「豪商松坂屋(石本家)屋敷」で火災を想定した訓練が初めて行われました。
これは、「文化財防火デー」の取り組みの一環として、中央消防署五和分署が実施したもので、消防隊員や消防団員、屋敷管理者など11人の地域住民と市文化課職員が参加しました。
石本家屋敷から出火したと想定し、屋敷では119番通報、初期消火、避難誘導、重要物品等の持ち出しなど一連の動作を訓練。屋敷の外では、通報を受けた消防隊員と消防団員が2カ所に分かれて放水する訓練を行いました。
石本家屋敷から避難します
重要物品等を持ち出し
70m離れた地点から放水準備
屋敷近くまでホースを伸ばす消防隊員
消防団員も放水現場へ駆けつけました
訓練の後には、参加者全員で水消化器を用いた初期消火を体験しました。
また、消防隊員がパンフレット「住宅防火いのちを守る10のポイント」に基づき、“ストーブの周りに燃えやすいものを置かない”、“火災の早期発見のために、住宅用火災警報器を定期的に点検し、10年を目安に交換する”など、日頃から取り組むべき対策を説明。別の隊員からは、「災害等が発生した時は、まず自分自身の身の安全を守る“自助”、と地域や身近にいる人同士が助け合う“共助”が一番重要なので、今日のような訓練に参加してほしい」とメッセージがありました。
最後に五和分署長が、「能登半島の人は大変な状況にあると思う。災害時、水はとても大事なので、お風呂に水をためておくなど、近くに水があるようにしてほしい。天草では火災が続いているが今年度の五和町の火災は0件。これは地域での声掛けなど強いまちづくりがあってこそ。皆さんには健康で災害がないように過ごしてほしい」と締めくくりました。
※「文化財防火デー」は、昭和24年1月26日に奈良県にある法隆寺の金堂が炎上し、壁画が焼損したことに基づき制定されました。
初期消火を体験
消火体験用の的
消防隊員による防火の説明
いのちを守る10のポイント(PDF:861.2キロバイト)