1月28日、高浜地区コミュニティセンターで臨床心理士の岡田明日香さんをお迎えし、あまくさカレッジ全体講座「みんなで考える『家族』のあり方~つながりの生まれる地域社会をめざして~」が開催されました。
岡田さんは、まず「家族は、どう変化しているか(男女共同参画白書を基に)」を専業主婦世帯が多数を占めていた昭和時代から共働き多数の令和へ推移し、家族のカタチが多様化してきていることや「ワンオペ育児」「名もなき家事」など昨今よく耳にする用語について説明しました。
次に「家族とジェンダー」では、固定的性別役割分担など、身近にあるジェンダーにまつわる問題の例を挙げ、ジェンダーレスの視点、「良い悪い」というよりもコミュニケーションの工夫をすること、そして、多様性を尊重することが大切であるとまとめられました。
最後に、家族が多様化する中で地域でのつながりをどう考えるか、そのヒントとして、日本で最も自殺率が少ない町・徳島県海部町の岡檀さんの著書『生き心地の良い町』(2013)や研究(2020)が紹介され、「心地いいつながり」とは何を考えました。その他、森川すいめいさんの著書『その島のひとたちは、ひとの話をきかない』(2016)も紹介されました。
「家族のあり方は多様」という視点で、「このカタチがいい」ではなく、さまざまなカタチやあり方があること、家族によらないつながりも大切であること、また、家族が問題を抱えた時などは信頼できる人や専門家につながることも大切であると話されました。
クイズでは即座に回答していました
臨床心理士の岡田明日香さん
メモをとりながら聞く受講者