2月14日、栖本小学校の5年生20人が、総合的な学習の時間に「ザ・栖本ごはん」と題し、材料に栖本産品を使った調理実習を行いました。
この日の野菜は、町内で農業を営む三田村さんとともに、子どもたちが種まきや間引きをするなどして育てた大根、にんじん、ブロッコリーなどを使用。1月下旬に収穫も行い、食材を使うだけでなく、育てることも体験しました。
実習では、4人1組の班に分かれ、講師の食生活改善推進委員協議会栖本部会の皆さんや地域学校協働推進委員、教諭とともに「けんちん煮」「大根もち」、また、事前に講師の方が仕込んだ「茶めし」を調理。野菜以外にも、大根もちに混ぜ込んだちりめんや茶めしのお茶も地元産の物を使用しました。
一つひとつの工程を班の全員ができるように「交代しよう!」と声を掛け合いながら作業する子どもたち。野菜のカットや材料の混ぜ合わせ、炒めるなどを協力して行いました。仕上がりに近づくと「いい匂いがする~!」「おいしそう!」といった声が聞こえ、食べることが待ち遠しいようでした。
いよいよ予定していた3皿がそろい、講師の皆さんへのお礼を伝えたのち、「いただきます!」の発声で、いざ、実食!
ゆでたブロッコリーに「甘い!」との声。また、できあがったおかずに「おいしい!」、あつあつの茶めしを口にすると「お茶の香りがする!」と、どのテーブルからもうれしさにあふれた声が聞こえてきました。
食事後、先生が感想を尋ねると、元気に手を挙げ「材料があったら家でも作ってみたい」「栖本の食材で料理ができてよかった」などと発表していました。
食生活改善推進委員協議会栖本部会の樫原さんからは「みんなが一生懸命取り組んでくれ、さらに栖本でできた野菜などを使って一緒に料理を作ることができてうれしかった。家に帰って、家族に作ってあげるなどしてほしい」との講評がありました。
後日、保護者からは「家で大根もちを作ってくれた。初めて食べたがおいしかった」と、子どもたちが実習をいかし、家族に料理を披露していたようすも伺えました。