国指定重要文化財「衹園橋 附石造記念碑」の保存修理に向けて
衹園橋と記念碑
町山口川に架かる「衹園橋」と、架橋時のようすを記した「記念碑」は平成9年に国の重要文化財に指定されました。
江戸時代に造られた現存する石造桁橋としては日本最大のものです。
長年にわたり市内外の皆さんに親しまれてきましたが、令和元年8月に石材が落下したことから、安全確保のために通行止めとしていました。また、記念碑も経年劣化によってヒビ割れなどが発生したため、覆屋で応急保護を行っています。
そこで、再び人が渡れる橋に戻せるよう、橋脚も含めた根本修理を検討しています。修理に向けて必要な情報を収集し、設計を行うための調査を始めます。
主な調査内容は次のとおりです。状況によっては変更する場合があります。
1.石材の状況等調査
2.橋脚の基礎形状確認(コンクリートを部分的に剥ぎます)
3.地盤調査(機械ボーリングを行います)
4.構造解析および耐震診断
石造桁橋の保存修理は全国でも例がなく、慎重な検討・調整が必要となるため時間を要しています。
ご理解、ご協力をよろしくお願いします。