4月19日~21日の3日間、牛深町で第52回牛深ハイヤ祭りが開催されました。新型コロナウイルスの影響もあり、去年に完全復活を果たした牛深ハイヤ祭り。今年も牛深が良い波に乗れるよう、地域住民が一丸となってこの日の開催を心待ちにしていました。
19日(金曜日)
牛深ハイヤ大橋にて地元の中学・高校の全校生徒による活気あふれる総踊りで華やかなオープニングを飾りました。中でも牛深高等学校郷土芸能部の「舞台踊り」は、見に来られたお客さんの目を引くものとなりました。
夜には、牛深総合センターで「輝けハイヤの競演」が行われ、各団体のハイヤ踊りや「天草南風凛風会」による天草ハイヤ、「出来町蛇踊り」が披露されました。フィナーレには、参加団体全員による牛深ハイヤ踊りで会場は盛り上がりをみせました。
20日(土曜日)
漁業の繁栄と海上の安全を願う「大漁・海上安全祈願祭」が行われ、関係者らによる「稚魚の放流」では、牛深の海を元気に泳ぐ稚魚の姿が見られました。
お祭り広場では牛深の特産品を購入する人で賑わい、ステージイベントでは高森町の「096K歌劇団」や荒尾市の「倭 琉太鼓」の迫力あるパフォーマンスで見ている人も一緒になって楽しんでいました。
また、今年の「マーチングパレード」は雨天のため牛深総合センターで行われましたが、地元の保育園・中学・高校生によるマーチング演奏は、見に来られたお客さんの心に響いているようすでした。
漁業の繁栄と海上の安全を祈る関係者
大漁を祈願し、稚魚を放流
牛深名産ハイヤ市で販売
祭りのメイン行事である「ハイヤ総踊り」は、天候の心配もありましたが、16団体約600人による雨にも負けない元気あふれる踊りが披露されました。
総踊り後は、恒例の「座ハイヤ」が牛深総合センターで開催され、振る舞い酒として高森町の「れいざん」を味わいながら、総踊りの参加者・関係者・観覧のお客さんも一緒になって楽しくハイヤを踊っていました。
倭 琉太鼓による太鼓体験
雨にも負けない!町中を踊りながら練り歩くハイヤ総踊り
銘酒「れいざん」を豪快に開ける
「座ハイヤ」を楽しむ参加者
21日(日曜日)
祭り最終日の朝には牛深港で「漁船団海上パレード」が行われました。漁船が霧のかかった海上から次々と現れ、港にはパレードを一目見ようと大勢のお客さんで賑わっていました。船に乗っている人たちは観客に笑顔で手を振りながら、牛深の海を渡りました。
お昼時には、ハイヤ大橋下の広場で「水産フェア」が開催。牛深の魚を使った料理が振る舞われ、先着限定ということもあり行列ができていました。
最終日の総踊りに備え、お祭り広場で牛深ハイヤ保存会による「ハイヤ踊り講習会」が行われました。その後、ハイヤ通りで16団体約850人による「ハイヤ総踊り」が開催。各団体で考えられた個性あふれるハイヤ踊りに加え、観客の皆さんもリズムに合わせて一緒に踊る姿も見られました。
水産フェアで並ぶ商品
商品を受け取るお客さん
牛深ハイヤ保存会による沿道に魅せるハイヤ踊り