9月1日、天草町高浜地区において、高浜ぶどうの収穫祭が行われました。
「高浜ぶどう」は明治時代から栽培が始まったとされ、そのようすは歌人「与謝野鉄幹(寛)」らの紀行文「五足の靴」にも「高浜の町は、ぶどうに覆われている」と記されるほど、多くの家の軒先などで栽培が行われていました。その後、病害虫や台風などの影響を受け、同地区に残るぶどうの木は1本のみとなってしまいました。
「文豪たちを魅了したかつての高浜の風景をもう一度よみがえらせたい」という思いから、2009年に同地区振興会に「ぶどう班」を結成。挿し木で苗を育て、今では地区内で100本ほどのぶどうが栽培されています。
この日は早朝から、地元小中学生を含む70人近くのボランティアが集まり、たわわに実ったぶどうを一房ずつていねいに手摘みしました。心配された台風10号の影響もほとんどなく、目標どおりの1,260kgのぶどうが収穫されました。
ぶどうを食べた子どもは「とても甘くておいしい!」と話していました。
この日収穫したぶどうは、白ワインの原料として熊本市内のワイン工場へ運ばれ、11月には「天草高濱甲州ワイン」として販売される予定です。

みんなで頑張って収穫

良いぶどうが採れました

赤ワイン用の品種にも挑戦

丁寧に選別作業

収穫したぶどうはワイン工場へ

収穫お疲れさまでした!