令和6年度市民ふれあい座談会を実施しました。
※内容は要約し、発言者個人が特定されるような場合は表現を一部変更しています。
※持ち帰りましたご意見につきましては、「追加回答」として、市の回答内容に対する補足やその後の経過につきましては「補足」・「経過」として、併せて掲載しています。
1 市長講話
2 各地区での意見
【有明地区】令和6年7月8日実施
◎意見交換(1)
市職員も含め公務員には、退職したら地域のコミュニティに力を貸して欲しい。
また、転入者(移住者)がなかなか地域コミュニティに入ってくれない。転入のための支援金を交付する時などに少し説明をしてほしい。
【馬場市長】
職員の地域への参加については、採用時も問題意識を持って聞いており、今後も機会あるごと指導していきたい。また、移住者の地域コミュニティへの参加についても折々話をしているところ。
◎意見交換(2)
旧コミュニティセンターの跡地の利活用については、建物の解体後、地域からの要望がなければ一般公募で公売手続きをすると聞いている。これまでごみの収集場所として利用してきたが、解体後に再びゴミステーションとして利用することは、地域からの利活用の要望があったと考えるのか。
また、そこに子どもたちが憩える広場を市で整備してもらえないか。
【馬場市長】
市としては、適正に維持・管理するため、現在2,130ヵ所ほどある公共施設を770ヵ所くらいまで減らす計画を立てている。そのため、そこに公園を整備することは、現在考えていないが、民間の方が使うことによって雇用が生まれたり、何か新しい使い方ができたりしないか探っているところ。有明地区の全体を見て今後判断していくことになると思う。
◎意見交換(3)
地区振興会では、令和5年から市と緊急避難場所委託契約を交わしているが、1時間あたりの時間給が千円で、安すぎるという意見が出ている。
【馬場市長】
避難場所運営業務の時給については、最低賃金に抵触するようであれば見直さなければならないが、基本的には現在の単価でお願いしたい。
避難所の施設の不具合等については、不具合があれば当然整備等はしていく。
現在、避難所における備蓄の問題等についても協議をしているところ。
◎意見交換(4)
リップルランドの平成18年からの利用実績を示していただきたい。
また、熊本天草幹線道路が開通した場合に、不測の事態で大渋滞になった時など、途中にサービスエリアやトイレがあったらと思うがいかがか。
【観光文化部長】
リップルランドの利用実績については、平成18年度と比較すると、昨年度は50%近く減っている。
途中に休憩所を造るということは聞いていないが、確認する。
【追加回答:熊本県】
現時点ではサービスエリアやトイレ等の休憩施設の整備は計画していないが、県民の皆さんや関係者のご意見を伺いながら検討を進めていく。
◎意見交換(5)
クリーン作戦については、住民が高齢化しており、また酷暑でもあるので、時期を変えてもらえないか。
また、民生委員の改選時、人探しを区長が行っているが、行政からも一緒に行って頼んでもらうことはできないか。
【馬場市長】
クリーン作戦については、高齢化に伴う人手の問題、酷暑の問題もあり非常に危惧しているが、ある地区では随分前から「やれる時に徐々にやっていく」というやり方をされているところもあり、必ずその日にやらなければいけないということではないと思っている。
また、民生委員・児童委員さんについては、どうしても見つからない地域というのが出てきているので、いろいろなことを検討していかなくてはいけないと思っている。
◎意見交換(6)
合併前の旧市町で図書館があったところにはそのまま図書館があるが、図書室で運営されてきたところは図書室のまま。各町に図書館を作り、行政サービスの差をなくしてほしい。
また、有明町の図書室が中央図書館とデータがつながっていないので、きちんと住民サービスを受けられる仕組みを作っていただきたい。
【馬場市長】
図書館を全地域につくるということは難しい。行政施設を減らしていかなければならない状況で、増やすのは簡単にはいかない。ただ、行政サービスに差が生じてはいけないという思いはあるので、今年度、電子図書館を始める予定としている。データでつながっていないということについては、改善ができると思うので、後ほど回答したい。
【追加回答:生涯学習課】
各図書室経由で中央図書館等の図書を利用される場合は、各支所の図書室担当職員を通じて、予約、貸出し、返却ができるようになっている。
また今年度から、スマートフォンやタブレット、パソコン等のデジタル機器を利用し、インターネット環境下で電子書籍の閲覧・貸出し・返却ができる「電子図書館サービス」を開始した。
【河浦地区】令和6年7月9日実施
◎意見交換(1)
羊角湾の閉め切りの撤去の説明会があった。撤去以外に他に選択肢はないのか。
【馬場市長】
羊角湾の水門については、非常に老朽化して崩壊しつつあり、事故などの危険性があるため、国の方で撤去することとなった。ご理解いただきたい。
◎意見交換(2)
﨑津に来た観光客から「いいところですね」「老後はこんなところに住みたい」と言われるが、“移住”となると、買い物や病院が遠い。どうにかならないか。
【馬場市長】
お店については、売り上げがないと成り立たないので、民間のことでもあり、簡単にはいかないと思っている。
病院については、河浦病院で今後「届ける医療」ということを実証実験することとしている。どこに住んでいても幸せな生活ができることを目指して努力をしていく。
【補足】
買物弱者といわれる方への対策としては、交通手段の確保、路線バス等での移動が困難な地域における乗り合いタクシーの導入を進めているところ。また、社会福祉協議会で実施されている「ほっと安心サポート事業」や、地域包括支援センターにおいて、通いの場と移動販売をつなぐ取組などの情報提供も行っている。
◎意見交換(3)
来年も﨑津集落にクルーズ船が来るという話だが、この前来たとき、接待で抹茶を出したら非常に好評だった。ただ、課題もあったと感じたので、もし来年もあるならば、全体的なことを良い方向に行くように話し合ってほしい。
【馬場市長】
おもてなしというものをしっかり考えながら、来られる皆さんが満足して、この﨑津、天草を素晴らしいと世界にPRしていただいていけるように、しっかり頑張っていきたい。
◎意見交換(4)
電子地域通貨「天草のさりー」が、病院で使えないのはどうしてか。
【追加回答:産業政策課】
天草のさりーは、地域における消費の喚起・下支えを発行の目的としているため、小売店や飲食店での使用ではその波及効果が見込めるのに対し、医療機関等においては直接的な消費拡大につながらないことから、医療機関等においては使用できない取り扱いとしている。
【天草地区】令和6年7月10日実施
◎意見交換(1)
天草町から市庁舎に行くのに45分かかる。県道24号線の改良で、山口地区から福連木までトンネルを掘って欲しい。
また、このコミュニティセンターの生垣が視界を遮って、道路に出ていくときに危ない。撤去して欲しい。
【馬場市長】
確かに天草は県道の改良率が非常に低い。県の平均からしても低いので、これからも要望していきたい。トンネルについては、今後、県とも考えてみたい。生垣については、支所に検討させる。
【経過】
コミュニティセンター駐車場出入口付近の生垣は、支所において伐採・撤去済み。
◎意見交換(2)
令和8年度に雲仙天草国立公園70周年ということで、時報で天草小唄を流すと聞いているが、他に市として何か具体的に計画があるのか。
【馬場市長】
令和8年に70周年を迎えるということで、現在、上天草市と苓北町、熊本県と環境省、天草市で、周年事業の検討会を立ち上げて話し合いを進めている。
その中で、支障木の伐採や西平椿公園のトイレ改修を行っている。十三仏公園のトイレ改修、高浜のシャワーやトイレ、西平椿公園の展望台の改修など、少しずつ改修工事を進めている。
◎意見交換(3)
下田南の笠松公園のところに新しいトンネルができ、登り口がなくなっていく。一番綺麗な場所なので、なるべく早く作って欲しい。
【観光文化部長】
笠松公園については、今年度、先の方を少し整備することで話を進めている。
また、トンネルができると入り口が分からなくなるので、案内看板の設置を計画をしている。
【経過】
笠松公園の整備が完了次第、設置する予定。
◎意見交換(4)
下田南地区にある学習支援センターに行きたいという要望が結構あると思ってはいるが、やはり学費等々の部分で「行きたくても行けない」という人が多いと感じている。住所要件や所得制限があってもいいと思うので、学費や送迎にかかる費用の就学支援等をご検討いただければ有り難い。
また、県外から学習支援センターへ来るために、市外から移り住む人が出てくると思うが、例えば、住宅に実際に入居するまでの間、いろんな工事が必要なところなど、地域で業者の手配をするコーディネーターとかがいればありがたい。よりスムーズな移住の支援をお願いできればと思う。
【馬場市長】
来年4月の創設に向けて協議が進められていると聞いているが、学びの多様化学校の認定を受けていただくと、国・県においてさまざまな補助金や支援制度があるので、そういったものを活用し、不足する部分があれば、市として何か支援ができないか努力はしていきたい。今の段階で何ができるかについては、具体的にお答えできないが、この地域にしっかり根付いていただくことをお願いしたい。
また、移住関係のサポートについては、天草市にも移住コーディネーターがおられるので、ご相談いただけると紹介できる。
◎意見交換(5)
大江地域づくり振興会では、ジャガジャガ祭りを行っていて、非常に大きい祭りで、市から補助金ももらっているが、この補助金の使い道についてお尋ねしたい。
祭りを実施して利益が出た場合に、利益分は市からの補助金から引くように言われた。そのようなことを言われれば、利益が出ても補助金を少なくされることになるので、事業ができなくなる。市役所の別の課からの補助金では、補助金は全部使ってくださいというようなものもあるので、同じ市からなのに課が違うとやり方が全然違うのは、ちょっとおかしいと思う。はっきりした回答をいただきたい。
【馬場市長】
皆さんが努力して利益を上げるということは、本当に素晴らしく一番理想的な形だと思う。そういうイベントに対して、一旦出した補助金を利益が出たら返すようにというような話はないと思う。頑張っていただいて、利益が出たら次年度のイベントをより良くするための新たな取組に充てていただきたい。
◎意見交換(6)
合併浄化槽(市町村設置型)について、「令和9年度から市の管理から個人の管理にする」という通知が来たが、現在の浄化槽の維持管理の料金体系はいつまで続くのか。当初は7人いて10人槽を設置したが、今は世帯の人数が減っており、世帯人数と浄化槽の“何人槽”にズレが出てきている。
また、下水道の接続率は何パーセントなのか。100%が理想だと思うが、勧誘の促進などしているのか。
【水道局長】
市町村設置型の合併浄化槽については、天草地区と新和地区と倉岳地区の3地域にあるが、3年後には個人へ譲渡する準備を進めており、これから説明と手続きを進めることとしている。維持管理費については、市内で大体同じ額になると思っている。下水道の料金は「従量制」なので、水を使った分だけの金額になる。
接続率については、漁業集落・農業集落などの集落排水で、全体で90%くらい。高浜地域が少し低い状態なので、個人宅を回ってお願いをしているところ。
◎意見交換(7)
熊本県には40年以上前から「90分構想」があるが、年月が経ち過ぎている。90分構想は熊本都市圏から遠い、天草・阿蘇・人吉・球磨・水俣・芦北など県内6圏域間の移動時間短縮を目指し、これまで九州自動車道や九州西回り自動車道などの整備により、対象9市町のうち8市町が達成した。しかし天草は、2002年5月に松島有料道路、2007年5月に松島有明道路の13.3km。それから2018年5月に三角大矢野道路3.7km。去年の2月に本渡道路1.3kmが開通したが、合計18.3km、全体の4の1というところ。また、1月の能登半島地震以降、天草五橋の一つでも通れなくなれば、物資の輸送がストップしてしまうと言われているが、そんなことは何十年も前から分かっていたこと。また、大矢野から松島までは橋を架けなければならないと思うが、計画はどうなっているのか。なんでこの天草だけがこうなっているのか。
【馬場市長】
一日も早くつなげたいという思いは同じ。毎年、島民集会を毎年行っていて、私は熊本天草間幹線道路整備促進期成会の会長としてそれを国に持っていき、国交省の大臣、事務次官などの幹部にお会いして予算の確保などの陳情をしている。道路には時間とお金がかかるが、予算確保のための要望活動など、全力で努力していきたい。
【倉岳地区】令和6年7月16日実施
◎意見交換(1)
地域の人口は減少続きで、商店や農協もなくなり、生活に支障をきたすようになった。地域は衰退し、限界集落になりつつある。そこで、日常の買い物対策として、移動販売主の仕入れの連携仲介に天草市に入ってもらえないか。そうすれば、豊富な商品が仕入れられて品物が揃い、高齢者などに安心感を与える。
【馬場市長】
移動販売者の方に話を聞き、状況を把握した上で、今の困りごとなどをしっかり伝え、皆さんの生活が安心なものになるよう取り組んでいきたい。
【経過】
移動販売については、事業者支援も含め、今年度中に事業者への調査を行う予定。
◎意見交換(2)
ワンピースの像が、熊本市内・県内にいくつか建っているが、この像は天草に一番必要じゃないのかと思っていて、できたら倉岳山頂に1つ誘致してもらえたら。
また、熊本から来た観光客は松島や大矢野で止まってしまう。できたら、新幹線から船でとか、船を海賊船に改造するとか、なんか特徴を使えばいいんじゃないか。また、ホテルや旅館は今から造ることは難しいので、小学校などを改造して、安い宿泊費で簡単に、金をかけずに天草に来ることができるようにすればいいと思う。
【馬場市長】
ワンピースの像については、本市もチャレンジしているが、熊本地震で被災されたところにしか建っていないというのが現状。今後も諦めることなく誘致の努力はしていきたい。
観光客が上天草で止まってしまうというのは、我々も非常に危機感を持っているので、船の航路についても、これからしっかり取り組んでいく。
また、安い宿をということについては、もちろん安い宿も必要だが、天草のこのポテンシャルと価値を分かった方々が、高級なホテルを天草に作りたいという人が必ず出てくると思っている。この価値を分かっていただける人たちに、天草にたくさん来ていただきたいという思いで観光について取り組んでいる。
◎意見交換(3)
最近は高校生も頑張っていて、天草拓心高校のSBP部は今年度、三重県に行ったが、その際には、まちづくり協議会などから援助していただき、とても嬉しく思っている。
また、就職内定先の会社が学生に学費などを援助する制度があるが、天草市でもそういう援助ができる企業などが多くなれば、勉強の場が広がって、もっと天草に帰って来て、いろんな場所に就職できるのではないかと思うので、そういう面での支援もあればと思う。
【教育長】
市内の高校では、誘致企業との連携や起業家の育成、市職員による講話など、地域の中で一緒になって取り組んでいる。小・中・高一緒になって、これまで以上に取組を進めていければと思っている。
【馬場市長】
市内の高校生は本当にいろんなことを頑張っていて、現在では、拓心高校と天草市、県教育委員会、企業で連携協定を結び、マーケティングというものをプロの方に入ってもらって学びながら、天草のブランドをしっかり広げていくという取組を進めている。
また、企業の支援という話については、天草の病院や施設でも、例えば、子どもたちの学費を支給したり、生活費を支給したりして、自分のところに勤めれば返さなくていいというようなことをやっているところが結構出てきている。そういうところが、これから他の業種でも増えてくるのではないかと思っている。市としてもいろんな奨学金などにも取り組んでいるので、子どもたちが天草に帰ってきてくれるような取組を頑張っていきたい。
◎意見交換(4)
天草では魚が多くとれるが、子どもの時に比べるとかなり少なくなってきたと感じる。台風が来ると海が入れ替わって魚が多くなるというが、大きな機械で海の中をかき回したり、石をひっくり返したりできないものか。試験的にどこか場所を決めてやってみて、それで魚や海産物が増えたら、もっと漁業が盛んになると思うので考えてほしい。
【馬場市長】
赤潮の関係もあって、「海底耕うん」というものを、御所浦から倉岳間の海で実際にやっている。魚を増やすためということではないが、赤潮対策として実証実験でやっているところ。今後、いろいろな専門家とも協議しながら、必要であれば、そういったことにも取り組んでいきたい。
◎意見交換(5)
倉岳の棚底湾は広大なアマモ場である。上天草市がアマモ事業に取り組み始めたが、天草市でもイルカ事業とともに、取り組んでいただきたい。
また、天草市において一次産業は零細産業で、倉岳は1次産業しかないまち。高齢化率も52%ということは、かなり次のフェーズに入ってきていると感じている。先ほど出た移動販売とか、ゴミ捨て問題も皆さん大変ご苦労されているので、そういうものについては、アーバンとローカルのエリアを分けて、今後計画していただければと思う。
【馬場市長】
アマモ場については、天草市は以前から藻場造成事業というものをやっている。天草ブルーカーボン推進協議会というのを立ち上げており、さまざまな研究機関や漁協、大学などと連携して、藻場造成事業をやっているところ。これは御所浦とか牛深とか、さまざまなところでもやっている。それと同時に、天草高校の子どもたちのアマモ場を増やす研究が非常に進んでいて、世界大会で優勝(※注)したりしている。この天草を良くしていくため、これからもみんなで取り組んでいきたい。
倉岳町が高齢化率52%ということで、確かに草刈りの問題とかゴミ出しの問題とか、いろんなことが意見として出てきている。市としても、できるだけ皆さん方が楽にできるような方策を考えていかなければいけないと思っている。
(※注)アジア各地の中高生が科学技術や社会科学のアイデアを競う国際大会「グローバル・リンク」の社会科学分野いおいて、令和3年に1位に選ばれた。
【御所浦地区】令和6年7月17日実施
◎意見交換(1)
天草のさりーの説明があったが、チャージ機が御所浦ではしおさい館に1ヵ所あるだけ。横浦島にも設置して欲しい。
【経済部長】
横浦島への設置については、現在、設置に向けて検討を進めている状況なので、少しお待ちいただきたい。
◎意見交換(2)
御所浦の子どもたちは、どこに行くにも船代がかかる。本当なら、横浦まで橋を架けてもらうのが一番良いが、すぐにはできないので、そこだけでも補助していただきたい。小・中学生にだけでもいいのでお願いしたい。
【馬場市長】
子どもたちのために、さまざまな施策をやっているので、そこについては検討したい。県の御所浦振興策もあるので、そこも含めて早急に検討し、県とも相談していきたい。
◎意見交換(3)
御所浦はどこに行くにも海上交通が基本である。水俣の航路は復活したが、ほとんどが無くなった。以前、三角航路を利用して熊本市の病院に通っている年配の方がいたが、そういう人にとっては死活問題である。できたら、フェリー会社と交渉して、何とか復活できるようにしていただきたい。それをもって御所浦を安心のまちにしてほしい。
【支所長】
三角航路の復活については、フェリー会社に以前から要望をしているところ。ただ、北海道で事故があったことで、許可が難しいという話や運輸局から厳しい指摘を受けているという話を伺っている。航路を復活させてほしいという要望は重々承知しているので、引き続き要望をするとともに、今後の進め方についても検討をしていきたい。
【馬場市長】
今、再開に向けて取り組んでいるが、“何が問題なのか、何が課題なのか”というのをもう一回しっかり確認して、早急に解決できるよう努力したい。
◎意見交換(4)
4年連続の赤潮被害が現在進行中である。天草市だけでどうこうできる問題でもない。国・県含めて対応しておられるが、利息補給だけである。コロナの時から始まって、援助をいただきながら借入金、借入金で漁業をしてきて、もうひっ迫した状況になっている。また、養殖業者もつらいが、漁船漁業も赤潮が出れば魚がいなくなるので、水揚げ量は大幅に減少する。ぜひ漁船漁業者への支援ももう少し頑張ってもらいたい。
また、白亜紀の壁の現物を見に行きたいという観光客がおられる。せっかくの全島博物館なので、何とか車で行けるように道路整備ができないものか。博物館の入館者も増えているが、なお一層、箔が着くのではないか。
【馬場市長】
赤潮については、被害の発生が4年、人によっては5年連続となり、11年のうち8年赤潮が発生しているという状況であり、根本的な解決策を考えなければいけないと思っている。支援や利子補給だけでは解決にならないと思っているが、市だけでできることではないので、国、県、漁協や養殖業者さんなどが一体となって、協力していく体制づくりを今、お願いしている。ぜひ、関係者の皆さん方と意見交換をさせていただこうと思っている。
白亜紀の壁については大賛成だが、そこにある採石場がまだ動いている状況なので、簡単に行くことができない。まずは船から見るクルージングコースやツアーなどをやっていって、採石場の問題が解決したら、道路を通していきたい。
◎意見交換(5)
博物館が、6月末に1万人を突破したということで大変嬉しく思っており、これからも長く多くの方々に再び訪れていただきたいが、少し不安、疑問に思っていることがある。
現在は、どこの博物館にもバーチャルリアリティとか、精巧な恐竜のロボットとかいったものが見られる。長崎に行ったが、子どもたちが喜んで、大騒ぎして大変興味深く見ている姿を見てきた。だが、御所浦の博物館は、化石の質や量は大変貴重な資料が揃っていると聞いているが、そういった目玉みたいなものがあるとリピーターも増えるのでは。市では、デジタルアートの島ということで、デジタル産業、IT産業の技術や、工業高校のCG系列もできて人材育成にも取り組んでいるので、そのような政策を生かして、ぜひ、末永く多くの方に「また来たい」と思ってもらえる博物館になってもらいたい。
【馬場市長】
博物館は“造ったら終わり”ではダメだと思っている。常に新しい企画を打ち出していくことは非常に重要だと思っているので、いろんな新しい取組というものをどんどんやっていきたい。
また、デジタルアートの島づくりの中で、工業高校で人材育成もしており、IT企業にも来ていただいているので、そういう人たちに協力いただきながら、恐竜のCGなど、早急に相談していきたい。
◎意見交換(6)
天草市の人口動態では、20年後の2045年には約60%となっているが、御所浦はもうすでに60%になっている。横浦島ではこの5年間、子どもが1人も生まれておらず、保育園は来年閉園になる。1986年に中瀬戸橋が架かり、その20年後には荒口から横浦島に橋が架かると、何度も説明を受けてきたが、38年経った今も架かっていない。市長の政策は立派だが、これが現実。横浦島の人間はどうしたらいいのか。もう、市長しか頼れる人がいない。御所浦架橋を再度、県や国に強く働きかけてもらいたい。
【馬場市長】
現実は十分理解しており一生懸命やっている。これからも、しっかり努力していくということを約束したい。ただ、架橋には時間がかかるので、それまでに何をするのかが大事。できることをみんなでやっていくしかないと思っている。
◎意見交換(7)
この博物館が、電気がないため災害時や台風時の避難所にならないと聞いた。避難所として利用できるよう検討をお願いしたい。
【馬場市長】
確認したところ、非常用電源がなく、いざというときに使えないため避難所にしていないということなので、そこは早急に検討させてもらいたい。
【経過】
御所浦町の避難所として御所浦支所や学校施設、御所浦診療所などを指定しており、災害の種類や規模に応じて対応しているところであるが、御所浦支所や学校施設などを使用しても避難者が多く、施設に入らないような場合は、博物館の3階も使用することが想定される。
博物館を避難所として使用するには、エレベーターを動かすための非常用電源等が必要となることから、設置可能かどうかも含め、関係部署と検討していく。
【栖本地区】令和6年7月18日実施
◎意見交換(1)
中学校部活動の社会体育移行については、県の体育保健課から、スポーツ推進員は中学校の休日部活動に関わりをもつように言われている。この話は、学校の先生の働き方改革から出てきたと思っているが、国のスポーツ庁、県、市の教育委員会はどう考えているのか。
指導者に負担がかからないようにしながら、子どもたちに“スポーツは楽しい”ということを教えられるような、そういう施策を行ってもらいたい。
【教育長】
中学校部活の社会体育移行については、昨年度、小・中学校に聞き取りやアンケートを実施しており、今年度から具体的に進めていくことにしている。
一番大事なことは、言われたように、子どもたちのスポーツ活動を維持できるようにすることなので、今後、それぞれの地域に応じて、子どもたちのスポーツ活動ができる体制づくりを精一杯、知恵を出して考えていきたい。
◎意見交換(2)
市道の側溝に蓋がない所がかなりある。事故が起きる前に、市で対応をお願いしたい。
【馬場市長】
早急に現場を確認させていただき、対応したい。
【経過】
現場の確認を行い、必要な場所については、予算の範囲内で早急に対応していく。
◎意見交換(3)
風力発電の話が持ち上がってきている。住民としては、泥水の流出とか土砂崩れ、騒音や低周波など、いろいろ心配事がある。行政は、業者と地元のトラブルが起きた場合、どういう対応をしてくれるのか。
【馬場市長】
市として許可・不許可ができるわけではなく、基本的には、環境アセスメントなどを経て、県の方で許可をして進んでいくことになる。市では、令和4年に「天草市再生可能エネルギー発電事業と地域環境との調和に関する条例」を作り、環境破壊や地元とのトラブル等がないよう、地域住民への説明や同意を得て進めていただくことなどを条件付けしている。また、さまざまなトラブルが発生した時には、指導、助言ができることになっている。
◎意見交換(4)
地域の郷土芸能の継承のために、例えばふるさと納税などを活用できないか。
また、郷土芸能に入らない人が多いと感じる。これから郷土芸能をどうしていったらいいのか、少し意見をいただきたい。
【馬場市長】
資金の件については、さまざまな事業に対する市の補助金などに該当するものがないか調べて、後ほど回答したい。
郷土芸能や伝統文化を守っていくことは非常に大事だと思っており、それをどうやって若い人たちに理解してもらい、参加してもらうかということは課題だと思っている。また、天草には太鼓の団体が多くあるので、そういう人たちとつながりを持っていただければと思う。
【追加回答:文化課】
栖本太鼓踊りは、県の重要無形民俗文化財として指定されており、文化財は所有者管理が原則であるため、運営に対して補助金を支出することはできないが、民俗芸能で使用する太鼓や鳥毛など用具等の修繕については、県の「文化財保存整備費補助金」や市の「文化財保存整備事業補助金」が活用できる。
【追加回答:まちづくり支援課】
天草市ふるさと応援交付金交付要領において、交付金の対象となるのは「まちづくり協議会や地区振興会の運営および事業の実施に要する経費」となっているため、子どもたちへの栖本太鼓踊りの指導にふるさと応援交付金を活用することは問題ないと考えている。
◎意見交換(5)
お悔やみ情報の防災無線での放送については、復活してもらえるよう行政相談もしたが、市からは電波法の趣旨にそぐわないという理由で、ラジオや新聞で確認するよう回答があった。再考していただきたい。
【馬場市長】
お悔やみ放送の件については、防災行政無線の使用目的が「防災に関わること。地域全体に関わること」となっており、お悔やみについては、使用目的に当たらず、個人情報でもあるため、放送することはできない。
【本渡地区】令和6年7月23日実施
◎意見交換(1)
県内で90分構想が実現できていないのは天草だけ。新しい知事には会って要望したのか。「天草の魅力」には、魚とかいろんなものがあるが、天草では売る場所がない。何で道の駅を造らないのか。熊本市に持っていくにしても時間がかかり、医療にしても同じ。“ここに住んでいて大丈夫か”という思いもある。
【馬場市長】
熊本天草幹線道路については、工事は進んでいるものの、いつできるかについては答えることができない。木村知事とも話をしており、国にも陳情に行っている。実際、予算もほぼ上限額の満額がついているが、物価の上昇で工事費も上がっており、進捗が遅れがちになっているのは否めないと思っている。状況は熊本県にも国交省にも認識していただいているので、一日も早い開通を目指して頑張っていきたい。
道の駅については、現在市内には道の駅が5ヵ所あり、本渡の港の方にも造るという構想があった。この本渡港周辺の開発については、今、話をしているところで、行政が建物を造って、民間で指定管理をというような話ではダメで、やはり民間の皆さん方と一緒にいいものを造っていくことが必要だと思っている。そういう意味で現在、民間の皆さんが投資をしたくなるような構想を作っているところ。
◎意見交換(2)
熊本天草幹線道路は、構想から30年で完成が3分の1ぐらい。ということは、単純に考えて残り60年かかる。若い人たちが定着しないのは、結局、地理的に遠いからと思っている。一旦外に出て、いろんな勉強をして帰ってきてくれればいいが、1回出たらなかなか帰ってこない。「日本の宝島“天草”」と銘打っているが、何で宝島から若い人たちが出ていくのか。熊本地震で阿蘇の道路が壊れたが、6年でほとんど回復して以前より良くなった。他の地域でも道路ができたと聞くと、「なんで天草は…」と思う。
【馬場市長】
道路工事というものは、計画を立ててから、ルートを決めたり用地買収をしたり、準備のところですごく時間がかかるが、工事に着手すると進捗も早くなると思うので、今言われた60年かかるということは絶対にないと思っている。
また、確かに地理的に遠いというのは事実だが、この天草の豊かな自然、素晴らしい場所、さまざまな本物が残っているのは、遠いからこそじゃないかと思っている。その中で、どうやったらその価値を求めて来ていただけるかということをしっかり考えていかなくてはいけないと思っている。
◎意見交換(3)
どうやったら天草に来てもらえるか。テレビを見ていると、上天草まで来て、「天草に来ました」と言っている。「天草」というブランドの出し方が下手なんじゃないかと思う。上天草から天草まであと30分かかるから行かんと言われる。だから、その辺をもっと行政として訴えていかないと。天草のものを買いたい時に買える場所が無い。漁業にしても林業にしても農業にしても、売るところがない。根本的なところをきちんと作って、活性化ということをやらないと、地域の給料も上がらないし、就職しようという気にならないと思う。
【馬場市長】
まさに言われるとおりで、給料が安いならどうやって給料を上げていくのか。物を売るところも必要。宣伝が下手くそ。まさにその通りだと思う。その辺の課題に対して取組を進めていくため、天草のプロモーションというものをもう一回見直してこれからやっていく。観光だけじゃなく、全ての部署が一緒になってやっていこうということで進めている。
また、物を売るところについては、本渡港もそうだが、牛深の開発もやっていく。一つずつ、民間の皆さん方と一緒になって取り組んでいきながら、“この天草で稼げる”場所にしていきたい。
◎意見交換(4)
天草市のふるさと納税の寄附メニューは6つに分かれていると思うが、他の自治体では倍ぐらいのところもある。例えば、3番目のメニューの「安心でいきいきと暮らせる島づくり」というものも、具体的に“健康寿命に対して”とか“子どもに対して”とか“高齢者に対して”とか、もう少し細かく選択しやすい枠を検討していただきたい。なぜ6個なのかを聞きたい。この3番目のところに私たちの活動が少し入ってくるので、もう少し細かく分けて、子どもに特化したコーナーなどを検討していただけないか。
【馬場市長】
寄附の入り口を分かりやすくすることは大事なことなので、6つの大きな枠をもっと細かく分けられないか、庁内で検討して、必要があれば相談させていただきたい。
◎意見交換(5)
今の件の補足になるが、東京都文京区では「文京区」と頭につけて、「子ども宅食」という寄附メニューがふるさと納税の中にあって、安心して寄附をすることができる。頭に「天草市」と付くだけで、安心して寄附ができると思うし、天草市にいない人でも子どもたちを支援することができる。何のために税金を使ってほしいかという意思表示ができれば、目的にあった寄附になると思うので、ぜひ取組んでいただきたいと思う。
子ども食堂はいろんな食品をたくさん企業から集めていて、炊き出しするスタッフもいるので防災拠点にもなる。だからぜひとも、市も一緒になって、子ども食堂を支援していただきたい。
【馬場市長】
子ども食堂に対しては市も支援しており、一緒になってやっていると思っている。ふるさと納税の仕組みを使って、子ども食堂に対して何かできないか、今検討している。先ほどのご意見も含め、天草に納税してもらえるように努力をしたい。
◎意見交換(6)
一昨年から復興税がなくなって森林環境譲与税ができたが、林業の担い手が、この8年で5人。本当に「きつい」「危険」な仕事だが、森林環境税の目的の一つに「後継者の育成」というものがあるので、例えば、森林組合の方の給料を上げるというような形に使えないものか。
また、市庁舎の3階南側の破風板の塗装が剥げている。落下して人的被害などが出ないように補修等されてはどうか。
【馬場市長】
林業後継者の育成については、何をすれば林業の再生ができるのかということを研究しており、地域商社などの仕組みを作ろうとしているところ。森林環境譲与税の目的に林業後継者の育成もあるが、森林組合の従業員の給料を上げるために直接的に支給するというのは非常に難しいと思う。林業の売り上げ向上、所得向上の循環の中で上がる努力をしていきたい。
【建設部長】
庁舎の破風板については、メーカーや設計者にも確認しているが、色が変わっているだけで、構造的に強度が落ちているということではない。ただ見た目があまり良くないので、そこは検討したいと考えている。
【牛深地区】令和6年7月24日実施
◎意見交換(1)
天草にも奨学金制度があるが、これをもう少し拡充させて、例えば、「卒業3年以内に天草に帰ってきて5年経過したら全額免除する」などして定住を求められないか。奨学金をもらっていない人には、帰郷・就業した後、結婚の際に100万円を支給する。それくらいのことを、ふるさと納税などを使ってできないか。また、人口減少の中、市職員の今の陣容があるうちに、市の将来計画をさらに練り直して、職員数が半分になった時でも指針として使えるぐらい優れた天草の未来計画というものを、今のうちに作る必要があるのではないかと思う。
また、男女共同参画事業の中に数十項目の目標値が掲げられているが、残念ながら、全然先に進んでいない。これを全てクリアすることで、“全国一、住みやすいまち”というものを全国にアピールできる材料になるのではないか。
【馬場市長】
奨学金制度は少しずつ拡充しており、今、医者や看護師に対して、奨学金の返還を免除する制度のものもあるが、全ての職種に対してというところまではできていないので、今後、検討したい。帰郷して結婚したら100万円などについても、さまざまな方向から検討したい。
市の将来計画を作るべきとのことについては、まさにそのとおりで、第3次天草市総合計画を進めながら、未来への計画というものを同時並行で進めていかなければいけないと思っているので、ご意見として頂戴したい。
それと、男女共同参画の中で“女性の登用”というのは、重要なことだと思っている。特に審議会での女性の登用率については数値を設定しているが、なかなか上がっていかない。実際に女性の方をリストアップして、打診をしながら進めているところ。市職員の女性の幹部職員への登用については、経験を積みながら上がっていけるよう順番に進めている。
◎意見交換(2)
選挙の投票管理者と立会人について、ある投票所では、経験のない人が投票管理者になって、経験者が立会人になったことがある。どうやって人選をしているのか。
【馬場市長】
今日は選挙管理委員会から誰も来ていないので、今の件については、後日回答させていただきたい。
【追加回答:牛深支所】
投票管理者(1人)と投票立会人(2人)については、公職選挙法において「選挙権を有するもの」であれば選任することが可能であるが、牛深支所管内の投票管理者等については、地域の実情をよく知っておられる地元の区長に打診して選任している。ご質問の件については、投票管理者をお願いしていた区長が交代されたため、新しい区長にお願いしたもの。今後も、投票管理者等の選任については、関係する区長と相談しながら進めていく。
◎意見交換(3)
牛深の「海業」については、「漁協から海彩館までのウォーターフロント計画」というふうに聞いているが、市長の見解をお伺いしたい。
また、うしぶか海彩館は第三セクターから民間移譲となったようだが、海彩館の改修について、市としてどう考えているのか。
また、山林育成の話の中で、いわゆる「雑木」と言われる広葉樹の加工業関係の資源化で収益が上がるような取組をしているという説明があったが、具体的に聞かせてほしい。
【馬場市長】
牛深港については、中村前市長を引き継いで取り組んできたが、法律が変わって「海業」というのが新たに生まれ、牛深が全国の漁港のうち12の漁港の一つに選ばれた。国の支援もあるので、県と市と一体となってこれから取り組んでいきたい。
海彩館は「株式会社うしぶか」ということで、第三セクターから変わっていない。海彩館の建物自体は市の持ち物なので、改修も市が行っていく。
広葉樹の件については、今、そういう「つなぎ」を始めたところであり、薪を事業化していくような取組を進めていきたいと思っているところ。
◎意見交換(4)
神社を守っている人たちから、上がり口の道路を舗装してもらえないかと要望があった。牛深支所に要望を出したが、「神社仏閣にはお金を出せない」ということだったので、地区振興会にふるさと納税からどうにかならないか相談したが、「神社仏閣にはふるさと納税は出せない」という返事だった。ふるさと納税のお金というのは何に使えるのかを詳しく説明してもらいたい。
【馬場市長】
「政教分離」というのがあって、宗教に関わることについては、市の直接な事業は絶対にできないことになっているが、ふるさと納税として市に入ってきたものを、地区振興会への交付金として地域で使うために渡してあるものなので、それが使えないかということについては、確認して回答したい。
【追加回答:まちづくり支援課】
天草市ふるさと応援交付金交付要領では、交付対象者を「まちづくり協議会または地区振興会」、交付金の対象経費を「まちづくり協議会や地区振興会の運営および事業の実施に要する経費」、対象外経費を「宗教上の教義を広め、儀式行事を行い、または信者を教化育成することを主たる目的とする事業」としており、政教分離の考えからも、ふるさと応援交付金を宗教に関する事業に充てることはできないことになっている。
ただし、まちづくり協議会や地区振興会の事業で、神社の境内や上り口の道路等を活用する(例えば、招魂祭の会場、ウォークラリーのコースとなっている など)のであれば、ふるさと応援交付金を充てることは問題ないと考えられるので、まちづくり協議会等と十分に協議を行っていただきたい。
◎意見交換(5)
新聞記事でごみ焼却灰を「埼玉まで運ぶ」とかあったが、新しい焼却場でも外に運ぶのか。そういう処理施設を天草に造って、他から受け入れて、天草の産業にしたらどうか。
【馬場市長】
新しい施設では焼却灰を「資源化」するという条件があり、予定していた資源化施設ではできなくなって“埼玉へ”ということになったが、結局、白紙に戻した。現在、最終処分場や資源化施設が天草にはないので、外に持っていくしかないが、この天草から出るものについては、天草の中でどうにか処分できるような場所を見つけていくということは、絶対にやっていかなければいけないことだと思っているので、そこは市民の皆さん方のお声を聞きながら検討していきたい。
また、外からの灰を受け入れるということは、今のところ一切考えていない。まずは、天草で出る灰を、天草の中で処理するということができるのかどうかを検討していきたい。
【新和地区】令和6年8月1日実施
◎意見交換(1)-1
新和町の巡回バスが、今年度中にデマンド型の運行形態になると聞いている。運行の見直しを行うに至った経緯と、デマンド型の具体的内容について教えていただきたい。また、現在の巡回バスと比較してのメリット、デメリット、運賃とその設定根拠、割引等についてもお聞かせ願いたい。
また、「天草市公共施設等再配置個別施設計画」においては、新和町では各地区の運動公園が令和8年度から廃止される予定だが、各地区が適切な管理を行う条件で、無償で貸し付けられることとなっている。現在、年間5万円が維持管理経費として市から支給されているが、地区管理になって経費の支給が廃止されれば、地域住民に新たな負担を強いることになる。今後、ますます高齢化、人口減少が進行し、地域住民だけでは適正な維持管理が困難になることが考えられるが、統一した負担軽減策の検討をお願いしたい。
【馬場市長】
運動広場の維持管理については、公共施設やグラウンドなどの再配置計画の中で、地区で活用の希望がある場合には、適正な維持管理を行うことを条件として無償で貸し付けを行っており、その場合、燃料費や人件費等の費用は借り主が負担することになっている。
ただ、言われるように、高齢化、人口減少等によって作業負担が非常に大きくなっているということは重々承知しているので、令和7年度に統一した負担軽減策等を示すこととしている。
【経過】
統一した負担軽減策を利活用検討委員会で検討し「天草市公共施設等再配置個別施設計画」へ明記するため、現在、所管課と協議を進めているところ。
【地域振興部長】
巡回バスの見直しについては、現在、マイクロバス2台を使って運行しているが、定時定路線ということで、バス停まで遠いなどの課題があり、今後、タクシーを使ったAIデマンド型に移行したいと考えている。
メリットとしては、家まで直接行けること、希望する時間帯に利用できることで、デメリットとしては、運行車両が限られることから、予約が重なった場合に少し時間がかかることが挙げられる。運賃設定については、現在運行している栖本町では3km未満で300円、10kmまでが500円、それ以上は700円で設定しているが、細分化も考えている。金額は、定時定路線の路線バスの運賃よりも少し高めで、通常のタクシーよりも安く設定している。割引については、免許返納者、障がいをお持ちの方、養護児童、小学生以下とその介護者の方等については半額、1歳未満については無料とする予定。
◎意見交換(1)-2
巡回バスについては、当初、新和病院の送迎バスとして高齢者を中心とした福祉的な位置付けであり、町内各地と病院間は往復しても無料だった。現在の巡回バスは、町内各地区と病院間が150円、往復しても300円。今回、デマンド型となれば、地域によっては往復で800円の金額になり、約2.7倍になる。普通、公共交通機関で2.7倍の引き上げというのは無く、住民の負担増になる。できれば、町内一律料金にしていただきたい。
【地域振興部長】
料金については、今後、市内全域にオンデマンド型乗合タクシー等を普及させていくにあたり、全市的に同じ料金を採用したいと考えている。
◎意見交換(2)-1
災害時等の避難所については、1~2年前から振興会への委託という話が出てきているが、振興会の役員等も高齢化しており、特に災害時に家を空けて待機場所に行くというのは難しくなってきているので、避難所については、一時避難としては支所または福祉センターなど1~2ヵ所にして、大規模になった場合には、現在のような各地区の避難所を開設するというような流れで検討できないか。
【総務部長】
避難所については、一次避難所を少なくしたいという気持ちもあるが、地域からは「できれば、近くに避難所を開設してほしい」という要望もあっているところ。今後は、できるだけ一次避難所の数を絞って、地域の方、自主防災組織の方に運営をしていただくように検討を進めていきたい。
◎意見交換(2)-2
災害時の要支援関係については、基本的には隣近所の方がようすをうかがうような昔のような付き合いができれば、あまり避難所はいらないと思っている。要支援者と行政、社協、民生委員、区長などが声かけをして対応できればいいんじゃないかと思う。
【馬場市長】
要支援者への支援のあり方については、先日、人吉市長さんと人吉の豪雨災害について話をした時に、要支援者とその人をサポートする人は、最低でも1対1にしておかないと、いざという時に助けられないということを言われた。それが心に残っていて、きちんとやっていかなければいけないと思っているが、なかなか先に進まない状況。
避難所を地区にお願いすることにした一番の理由は、市長に就任して間もなく、大雨で1週間ぐらい避難を解除することができないことがあり、全ての避難所に職員が必ず張り付いていたので、その後の通常業務に支障をきたすということがあった。熊本地震のような大規模災害が起こった際には、市役所の職員には他にやらなければいけない仕事があり、そこに人員を割きたいということもあって、そういう仕組みにしたいということで始めたところ。
◎意見交換(3)
私は馬場市長の、天草市を世界一にするという言葉を聞いてからワクワクして天草市の動向を見ている。目的を達成するためには、天草市民全員が共通の思いを持って、他人ごとではなく自分事として、それぞれができることを、みんなと協力して行うことが必要だと思っている。
天草市は誰もが希望と夢を持ち続けることができる天草市の実現を目標に、若者や女性の定住促進に向け、若い世代に人気の高いIT系企業の誘致、サテライトオフィスの整備、また同時に地元企業とのマッチングや高校生や若者へのIT学習講座の開催等、新卒後の定着に向けての支援や、第一次産業への新規就業支援、子育て環境の充実や天草市特定地域づくり協同組合の設立等の積極的な移住政策、国際交流など若者や子育て世代の定着に向けた取組がなされ、PDCAサイクルの評価を総合政策審議会で実施されている。また、市政だよりはわかりやすく充実しているし、“Doあまくさ”はためになるし、パブリックコメントは市民の意見が来ている。市内の高校生が作った「ここから始まるあまくさ」には未来創造スクール第一期生11人を取材した、「地域で見つけたかっこいい大人たち」が紹介されている。この中には、新和町の養鶏場経営者で「天草大王で地域に笑顔を」が載っていた。ワクワクが止まらない。皆さんも、かっこいい大人になって子どもたちの理想になり、多くの若者が住んで、多くの観光客が訪れるような活気のあるまちづくりを行い、かっこいい天草市、かっこいい日本を築けるように期待をしいる。そのお手伝いとして、新和地区公民館では、生涯学習の推進を図り、豊かな市民生活に寄与するために公民館講座を開催している。ぜひ参加してほしい。
【馬場市長】
隅々までにわたる市政についてのご意見、また、お褒めをいただいたこと、心から感謝申し上げたい。今、天草市はいろんなことに取り組んでおり、そういうことを皆さんが見ていただいているということが分かっただけでも、本当に勇気をもたせていただいた。しっかり頑張っていきたい。
【五和地区】令和6年8月2日実施
◎意見交換(1)
先日テレビで、カードに住所・氏名・生年月日、既往症、飲んでいる薬や健康保険証などを記入して携帯する「救急カード」というものを見た。これをぜひ実現してもらいたい。予算も時間も手間もかかると思うが、「命」を考えたら必要だと思う。
【馬場市長】
薬や病気の情報がちゃんとあって適切な処置ができることは、非常に大事なことだと思うので、導入に向けて努力をしていきたい。
◎意見交換(2)
9月に、県民体育祭が天草で開かれて、グラウンドゴルフとゲートボールの大会が実施される予定だが、トイレが足りない。大会の時だけでも簡易トイレを設置してもらえないか。
【馬場市長】
スポーツ振興課と県体事務局に話をして、早急に検討したい。