
10月11日、二江地区コミュニティセンターで「イルカと人との共生」に向けた海の環境に配慮した勉強会が開催され、22人が参加しました。
これは、天草市イルカウォッチング事業者チーム(※1)が主催しているもので、今回の勉強会は先月に引き続き第2回目の開催。講師としてLight Animal代表の河合晴義さんを招き、「変わりつつある生き物への眼差し イルカを中心に」と題し講演を行いました。
講演では、動物の権利や福祉について海外の水族館などで実践されている先進的な事例を紹介。動物の中でも特にイルカなどの鯨類は、過去や未来を考える能力や高度な会話能力があること、群れや家族と強い絆で結ばれていることから、多様な苦痛を感じやすいため、特別な配慮が求められているとのことでした。
「天草には楽しみながら動物への配慮を学べる、新しい観光拠点になってほしい」と河合代表。講演後にはLight Animalが制作した海中映像も上映され、クジラやシャチのリアルな動きに参加者は興味津々で見入っていました。動物の権利や福祉の観点からもLight Animalの技術と取り組みは注目されており、学習や観光などさまざまな面において今後ますます活用されることが期待されています。
(※)天草市五和町でイルカウォッチングを運営する天草海鮮蔵、イルカウォッチング総合案内所(イルカクラブ、ドルフィンクルーズ、マリンワールド)、門口水産、丸健水産の6事業者が、天草の海の資源を守り、環境・生業・観光を持続可能にする活動を行うことを目的に設立したチーム(令和6年3月)。主な取り組み内容は、以下のとおり。
・お客様の安心・安全の確保
・漁師および関係者の収益機会および安心・安全の確保
・野生イルカが生息しやすい環境の確保