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2025年3月20日

子ども達と一緒にスポーツ栄養学を学びました

最終更新日:

 3月20日、複合施設ここらすで、株式会社KAGO食スポーツの長島未央子さんによるスポーツ栄養学講習会を開催しました。

 この講習会は、天草市スポーツコミッションが実施したもので、第1部は子どもたち自身に知ってもらうため「今こそ知って欲しい!小中学生のためのスポーツ栄養学」と題して、第2部では具体的にいつどんなものを食べたら良いか考えてもらうために「何をいつ食べたらいい?普段のトレーニングにおける補食計画を作成しよう!」と題し、2部構成での講習が行われました。

 会場には、親子や部活動のチーム、クラブの指導者など延べ97人が集まり、講習を受け補食計画の作成に取り組んでいました。

長島未央子さん

 長島さんは天草市出身で、天草高校陸上部時代、ダイエットしてる友達が体調を崩した事がきっかけで、運動するときに必要な栄養を勉強したいと考え、この道に進んだそう。大学で学びながらトレーニング量と食事に故障の原因があることに気が付き、成長期の健全な発育発達のための栄養・体調管理を世の中に広めたいと令和3年に会社を立ち上げて現在活動されています。

 第1部は、成長期の体のメカニズムを理解してもらうため、説明と演習を交えながら進められました。

 成長過程で1番に考えるべきことは、身長の確保。両親の身長から子どもの予測身長を計算し、食事と睡眠によって、予測身長にプラスできることを大谷翔平選手を例に説明されました。

 具体的な内容は次のようなものでした。

・一人ひとり成長スピードと時期が違うため、身長をこまめに記録し見える化して欲しい。

・成長のピーク時には、十分な栄養と8時間以上の睡眠が必要で、栄養素はカルシウムだけではなく、骨をつくるタンパク質、吸収を良くするための炭水化物が必要になる。

・食事を取る時間も大切で、どうしても夕食が多くなりがち。朝、昼、夜バランスよく食べないと、一度に多く摂っても吸収が悪く非効率で、少なすぎると省エネ体質になり、貧血など良くないことが起こるようになる。

・早く寝るには宿題を早く済ませるなど生活習慣も子どもたちには大切なこと。

  • 全体のようす

    講習を受ける参加者

  • 補食計画の作成1

    演習問題に取り組む親子

  • 講習会1

    タンパク質の必要量は?


 演習問題では、昨日の食事で何を食べたか思い出し、食材毎にそれが、「たんぱく質」なのか「炭水化物」なのか分類しました。そのうえで、次のように解説されました。

・成長に必要なたんぱく質は、子どもの方が大人より筋肉になる率が高い、納豆・卵など、朝にたんぱく質をプラスする意識を持つと良い。

・運動量に応じて食べる事が大事で、成長のピーク期を見逃さず、十分な栄養を取る必要がある。

・骨に栄養が必要な成長のピーク時に過度な負荷をかけると骨折しやすい。

・買い物した時点で何を食べるか決まるため、メニューよりも食材が大事 など

  • 個別の計画を見る

    学校のある日の補食計画を作ってみよう

  • 補食計画の作成2

    試合の時間に合わせて…

  • 相談を受ける

    個別の相談に応じてアドバイス


 第2部は、学校がある日と試合の日にどんな食事を何時食べたら良いか、栄養補給計画を立てることを目標に実施されました。

 栄養は運動する前に摂取するのが基本で、炭水化物が糖質に変わりエネルギーになるため、栄養の目標量を糖質を目安に体重当たりどれくらい必要なのか解説。その後、参加者個人の補食計画を作成しました。

 具体的な内容は次のとおり。

・競技種目やプレー時間、その日の試合数などで個別に計画をつくる必要がある。

・食材ごとの消化吸収を考えて逆算して計画を立てること。

 食べ物の消化に掛かる時間は、糖質が1.5〜3時間、タンパク質は3〜4時間、脂質は5〜6時間かかる。

 試合の日は、朝ご飯を2時間前までおにぎりなど炭水化物をしっかり食べて、脂ものは控える。

・その日に複数の試合をこなすのであれば、試合後の直後に食べ、次の試合に備える。

・試合間やハーフタイムには、ゼリーやスポーツドリンクに炭水化物が入っているので事前に必要量を準備しておく。

・運動前に摂取したいが、中学校の部活動の練習ではそうはいかない。せめて早く帰って食べさせたい。

・食べた後、2時間経過した後に就眠するのが良いが、遅く食べたから遅く寝るのはダメ。早い時間に食べることを心がけるか、消化の良いものを食べること。

・消化を早めるために自分でできることは「よく噛む」こと。

・食欲がないのに無理やり食べても意味がない。風邪の時のように、アイスなど、その時に食べられるものを摂取できれば良い。

・補食計画は、具体的に、おにぎり、バナナ、ゼリー、ドリンクなど実際に持っていく品物を考える。 

 参加者から「成長ピーク時は骨折しやすいということだが、部活動はみんなで練習しているため、個々の状態に応じて指導するのは難しいが、どうやったらいいですか」との質問に、長島さんは「トレーニング時に成長過程でグループ分けしてやっているチームもある。また、トレーニングメニューがあらかじめ分かっていれば、それに合わせて食事を取ることができる」と話していました。


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