
6月12日、牛深小学校の児童がアマモ(海草の一種)の投入作業を行いました。
市では、2016年から漁業者の協力を得て、藻場の保全・再生活動、資源管理などの活動に取り組んでおり、2024年3月には市管内の漁業協同組合や有識者、高校などが連携し「天草市ブルーカーボン推進協議会」を設立しています。
同協議会の事業の一環として、海洋環境の現状やアマモ場の重要性を子どもたちにも知ってほしいという思いら、天草漁協牛深青壮年部・市水産振興課・県天草広域本部により、この海洋学習が企画され、牛深小学校5年生39人が参加しました。
はじめに、県天草広域本部水産課の郡司掛さんによる講義が行われ、アマモの由来や生態に関するクイズを交えた分かりやすい説明に子どもたちはうなずいたり、質問をしたりと積極的に学ぶ姿勢が見受けられました。
講義の後は、アマモの種を植え付ける準備に取り掛かりました。子どもたちは間近で見るアマモに興味津々。種を入れた巾着袋が次々と出来上がる中、今度は2人一組で長いわら縄にアマモを取り付ける体験を行いました。天草漁協牛深青壮年部では、令和元年度から「ロープ下種更新法」という植え付け方法を取り入れており、今回は子どもたちも一緒になって作業に取り組みました。
作業を終えると茂串漁港へ移動し、牛深の海が豊かになることを願って、作ったアマモの巾着袋を一斉に海へ投げ入れました。海底のアマモは、これから冬にかけて発芽し、春にかけて成長していくとのことです。