新和地域AIオンデマンド乗合タクシーの本格運行開始について
8月から、新和地域においてAIオンデマンド乗合タクシーの本格運行を予定しています。市内では栖本地域についで2ヵ所目となります。乗合タクシーとは、乗降場所や目的地が異なる乗客が相乗りで利用するタクシーです。
時刻表やルートを定めず、運行時間内であればいつでも、新和地域内はどこでも乗り降りすることができる「ドアtoドア」のサービスを提供します。高齢化が進展する中、利便性が格段に向上することを期待しています。
AI技術を用いた自動配車システムを活用し、乗客の位置情報や目的地などをもとに、AIが瞬時に最適経路を計算し、そのルート情報を車両に搭載したタブレットに表示することで、効率的な運行が可能になります。運行は平日のみで、利用時間は午前7時30分から午後5時までとなっております。
予約方法はインターネットまたは電話で、利用の3日前から直前まで予約が可能です。なお、乗降場所として利用の多い新和病院等には運行事業者へ直接つながる電話を設置することとしています。
利用料金は距離制で300円から700円となっており、天草市民に限らず、どなたでも利用いただくことができます。
今後は、市内全域に地域の実情に合わせたAIオンデマンド乗合タクシーなどのコミュニティ交通を導入してまいります。
また、幹線区間においては、路線バスを集約し、1時間に1便程度の運行確保や快速ダイヤの導入を検討し、市民の皆さんや観光客が行きたいところに安心して移動できるよう利便性の向上を図ってまいります。
御所浦の採石場跡地における現地確認状況について

5月16日に熊本県と天草市立御所浦恐竜の島博物館の館長および学芸員らで御所浦の採石場跡地における現地確認を行いました。
これは、5月7日に熊本県の立ち会いのもと市と採石事業者で覚書を締結したことにより可能となったもので、覚書には採石場跡地で市が発掘調査できることや、事業者が調査に協力していただけること、採集された化石を全て市に寄贈していただけることなどが盛り込まれています。
現地での確認時間は30分強程度のもので本格的な調査ではなかったものの、カメの甲羅の部分と思われる化石を現地で6点確認し、その内4点を採集し、博物館へ持ち帰ることができました。地層に入った状態の化石2点は現地に残してきており、今後の調査時に回収をめざします。
カメの化石が見つかる地層からは、恐竜化石の産出が大いに期待できることがこれまでの同博物館の研究や調査で分かっておりますので、今後、採石事業者や県、まちづくり協議会などに協力いただき、恐竜など貴重な化石の発見に繋がるような現地調査の実施を目指してまいります。
質疑応答
新和地域AIオンデマンド乗合タクシーについて
●料金については、栖本地域と同じになりますか。
(答)同じになります。本年8月より距離に応じて5つに細分化した料金区分に変更を予定しています。
●運行する車両は?
(答)10人乗りワゴン車2台を予定しています。
●ホワイトホン(受話器を取るだけで運行事業者につながる直通電話)の設置予定箇所は?
(答)実証運行で携帯電話を所有していない方が多かったため、運行事業者に直接つながるホワイトホンを天草市立新和病院に1台、その他乗降場所として利用の多い場所に1台、合計2ヵ所設置予定です。
●1日あたりどれくらいの利用を想定していますか
(答)3カ月の実証期間では、延べ860人・実利用者69人でした。1日あたりの利用者は約15人です。本格運行では1日あたり20人の利用者を目標値としています。
●インターネットでの予約は24時間可能だと思いますが、電話での予約時間はありますか。
(答)電話予約が可能な時間帯は、3日前から直前まで午前7時30分~午後4時30分です。
●栖本地域の利用状況を教えてください。
(答)令和6年度の利用者は2,214人でした。1日あたりの利用者は約9人です。
●なぜ2カ所目が新和地域だったのでしょうか。
(答)新和地域では巡回バスというコミュニティ交通を導入していたものの、利用者が年々減少してきたことから運行方法を見直し、AIオンデマンド乗合タクシーの実証運行を実施した結果、住民の皆さんからの「利用したい」という声もあったことから今回導入を行うものです。
●今後の予定を教えてください。
(答)今年度は牛深地域および倉岳地域への導入に向けた検討を行い、両地域とも令和8年度中の導入を予定しております。、令和9年度に五和地域、河浦地域、天草地域への導入、令和10年度に有明地域および御所浦地域への導入を行うとともに、路線バスの再編も完了させる予定としております。