
7月5日、久玉町の内の原区で約450年の歴史を持つ伝統行事「虫おいどん」が行われました。この行事は、五穀豊穣と区民の健康を願うものであり、昭和55年4月1日からは市の無形民俗文化財に指定されています。(内の原虫追い
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当日は、地元の消防団や区役員、老人会、小・中・高校生など総勢約50人により、十五社宮境内で豊作を祈る神事と太鼓踊りの奉納が行われ、笛やかねの音を響かせながら各要所を練り歩きました。
参加者は色鮮やかな法被を身にまとい、男性陣による迫力満点な「太鼓踊り」や女性陣と子どもたちによる笹の葉を持って田んぼの虫を追い払うようすを表現した「笹踊り」を披露しました。
また休憩時間には、区の婦人部によるおもてなしとして、牛深産タコの刺身やおにぎり、煮物、てんぷらなど愛情のこもった手料理が振る舞われ、参加者にとって憩いの場となりました。内の原地区の池田区長は、「この祭りは内の原地区にとってメインのお祭りになる。この伝統行事を今後も継続し、お祭りを機に若者が里帰りして町がにぎわうことを願っています」と意気込みを語られ、また熊本市在住の河合さん(内の原区出身)は、「数十年ぶりに参加できてうれしいです。伝統ある祭りを続けてくれる皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです」と笑顔で話していました。