
7月28日~8月1日、牛深町で株式会社キッチハイク(東京)による「第1回天草うしぶか うみ育キャンプ」が行われました。
同社は、地域と子育て家族をつなぐ留学プログラム「保育園留学制度」を実施しており、牛深町ではもぐし海のこども園やしろはと保育園などが導入しています。
この制度を発端に「子どもたちが主役となる暮らし体験」を実現するべく、海の恵みや大自然に触れる機会を設け、子どもたちに日常で味わえない体験を目で見て・感じて・経験してほしいという思いから、地元住民や事業所の協力のもと、小学生を対象としたサマーキャンププログラムが企画されました。
第1回目の参加者は、京都府出身で海の生き物が大好きな小学校4年生:半田充(みつる)くんと3年生:半田成美(なるみ)くんです。
28日(初日)は、オリエンテーションとして地元の小学生と一緒にクラスボートへ乗船し、長島海峡や牛深ハイヤ大橋の景観を楽しんだ後、船内から魚の観察を行いました。2人は間近で見る魚たちに「うわぁ!たくさんいる!」「ハコフグ見つけた!」と終始興奮状態でした。
29日(2日目)は、加世浦区の婦人会によるかまぼこ作り体験が行われました。魚のさばき方のコツを教えると、真剣な表情で黙々丁寧にさばきます。その日のお昼ご飯は、みんなで一生懸命作ったかまぼことお味噌汁、サラダやごはんのついた「牛深かまぼこ定食」が完成しました。

地元の小学生も参加しました♪

ハコフグ、見つけた!

間近で見る魚に大興奮のようす

かまぼこづくり体験のようす

すりこ木を使ってすり身を作ります

かまぼこ定食が完成!
30日(3日目)は、魚の養殖体験としてうしぶか海彩館内で養殖についての学習を行い、船で養殖場へ。養殖業者の人から餌の大きさは魚の種類や大きさで異なることや鯛は色落ちしないようシートを被せていることなどの説明が行われ、実際に餌やり体験を行いました。その後、海鮮バーベキューでは、ヒオウギ貝やきびなごを焼いて食べる牛深名物「プス焼き」をおなか一杯食べ、また、鯛さばきを行ったりと牛深ならではの体験を堪能していました。
31日(4日目)には、砂月海水浴場において、漂流物アートに挑戦しました。講師の清水さんから「”海にある漂流物はどこから来たのか?” ごみ拾いも考え方次第で楽しくなります」という説明があり、これまで流れ着いた珍しい漂流物のコレクションを見せると2人とも興味深々に話を聞いていました。海岸沿いを歩くと、中国語表記のカップラーメンや漁で使われていた道具を発見し、袋いっぱいになるまで探し回りました。最後は自分のお気に入りの漂流物をケースに入れ、家に持ち帰れるよう大切に保管していました。

養殖についての勉強会

餌やり体験

牛深名物「プス焼き」

地元の小学生とも仲良しに♪

鯛さばき体験

小学生とは思えない包丁さばきΣ(・ω・!

漂流物アートの説明

早速、漂流物を発見!
ライターをみつけました

中には中国表記のものが⁉
8月1日(最終日)には、ツアーの振り返りを行い、サマーキャンプの全日程が終了。充くん(兄)は「夏休みの自由研究のネタが尽きないような、楽しいキャンプだった。自分にとって第2の家が出来てうれしい」と笑顔で話していました。成美くん(弟)は「こんなに楽しかった日々が終わるのは寂しい」と涙していました。牛深の夏を満喫できるこのサマーキャンプは、8月3日~9日・8月24日~30日にかけて、新たな応募者を迎え入れる予定です。

半田充くん
将来の夢「魚に関する仕事」

半田成美くん
将来の夢「漁師、プログラマー」