
8月9日、軍艦長良洋上慰霊祭および慰霊式典が執り行われました。
昭和19(1944)年8月7日に牛深沖約10kmで米潜水艦に撃沈された旧日本海軍の軍艦「長良」の乗組員348人への弔意を表すとともに、多くの人に戦争の悲惨さや平和の尊さについて伝えることを目的に社会福祉法人天草市社会福祉協議会が企画する催しです。
午前10時から牛深漁港において関係者や遺族が海上自衛隊の掃海艇「とよしま」へ乗船し、沈没したとされる海域にて洋上慰霊祭が執り行われ、また午後1時30分から牛深総合センターにおいて行われた慰霊式典には、総勢約150人が参列し、黙とうをささげました。
式典では、献花や平和へのメッセージとして牛深地域の中学生2人による作文発表、平和を祈願した天草市民合唱団 杉の子コールによる「天草の子守歌」「海神に守られて」「ふるさと」の合唱も行われました。
戦没者遺族の中原洪次郎さん(当時長良艦長:中原義一郎さんの孫)は、「80年もの長い間、鎮魂を続けてくださった皆さんにはとても感謝しています。今の若い世代には、国を作るため生きる命を育てていくことが社会を担う私たち大人の責務であり、今後邁進していくべきだと考えます。」と感謝の意と意気込みが語られました。