
8月の豪雨災害で水に漬かり、インクが流れたり泥やカビで汚れたりした写真を、1枚ずつ水洗いやアルコール拭きできれいにする体験会が、9月14日に天草文化交流館で行われました。
この体験会は、写真洗浄ボランティア団体「あらいぐま人吉」が主催したもので、当日は子どもから大人まで約20人が参加。参加者はスタッフの指導のもと、水を含ませたスポンジで汚れた部分を拭き取る作業などを行いました。
体験会に参加した小学生の男の子は「家にあるものでもできそうだし、案外簡単に汚れって落ちるんだなと思ったので、友達にも伝えてあげたい」と話していました。
あらいぐま人吉は、令和2年7月の熊本豪雨で被害を受けた写真を救済しようと、1年後の令和3年7月に発足。これまでに211件・12万枚の依頼を受け、うち196件・11万枚を洗浄返却しています。
代表の長山さんは「水に濡れた写真は、そのままにしておくとインクが溶けたりカビが生えたりするので、まずは乾かしてほしい」と話し、また「水害に遭った写真を持っている人は、無料で洗浄を行うのでぜひ連絡してほしい」とも話していました。