
有明まちづくり協議会では、地域の子どもたちに農業の大切さや収穫の喜び、地元産業の魅力と農産物の豊かさを学んでほしいと、町に寄せられたふるさと応援寄付金を活用して収穫体験を実施しています。
10月2日、有明小学校3年生14人が上津浦の本田実さんの園地でみかんの収穫を体験しました。
有明町は昭和30年頃から、カライモ畑だった段々畑や山を切り開いて造った畑に、温州みかんや甘夏みかんなどが植えられ、気候がみかん作りに適していたことや、農家の皆さんの努力によって国内でも有名なみかん作りの町となった歴史があります。
収穫体験に協力した本田さん・江頭真美さん親子の畑では、温州やデコポンなど15種類が栽培されており、今回は温州みかんの極早生を収穫しました。
はさみの使い方などの説明を受けて、さっそく収穫開始。「色づきが均一で小ぶりなものがおいしいよ」とアドバイスをもらいながら、自分がこれだ!と思うものを選んでいました。収穫を進めるほど肩にかけた袋は重くなり、作業の大変さを体感していたようでした。
終了後の質疑応答でおいしいみかんづくりの工夫や苦労を尋ねられた本田さんは、「8月の大雨で園地に被害を受けた。自然を相手にする農業は大変なことも多いが、肥料や水やりの研究を重ねて、みかんを自分の子どもと思い愛情をもって育てている。」と答えていました。本田さんから農地を受け継ぐ江頭さんも「今日の体験を大人になってからも思い出してもらえたらうれしい」と話しました。