11月2日、大浦地区振興会主催のふれあいまつりが開催されました。
ふれあいまつりは、大浦地区の産業や文化を地域の皆さんで楽しんでほしいと企画されたもので、各種団体の食品バザーや農産品の販売のほか、ステージイベントや抽選会に多くの人が訪れます。
その中で、「やってみよう事業」として大浦地区の子どもたちが育てた野菜を販売する取り組みが行われ、サニーレタスやラディッシュ、さつまいもなどが並びました。
コミュニティセンターの前の畑で育てられた野菜は、自分たちで苗を植え、学校からの帰り道にようすを見たり、水をかけたりと手入れをしたもの。収穫した野菜は、自分たちで袋に入れて値段を決め、店員となって販売しました。
また、祭りの終盤には、子どもたち手作りの「子ども祭」が披露されました。
同地区の大浦阿蘇神社では、毎年秋の例大祭で伝統の獅子舞が奉納されてきましたが、新型コロナウイルスの影響で中断。規制緩和後も担い手の不足により神事のみが行われてきました。昨年、かつての祭りのにぎわいと伝統を知ってほしいとの思いで展示された写真に多くの子どもたちが興味をもったことをきっかけに、「子ども祭」への取り組みが始まりました。
子どもたちは、学校帰りにコミュニティセンターに集まり、DVDを見て友達同士で教えたり、ときに親に尋ねたりするなどして、自分たちで考えて練習を重ねました。また、衣装や小道具も手作り。多くの人の想いが作り上げた祭りになりました。
振興会事務局の五嶋郁子さんは、「子どもたちの頑張りを見ていただき、子どもたちのパワーで元気になってほしいと今日の場を設けた。衣装、道具なども自分たちで考えて作ったもので、本来と違う部分もあるが、地域の皆さんが長きにわたり受け継いできた祭りへの想いは、子どもたちに少しずつ伝わっていると感じている」と話しました。
地域の皆さんは太鼓にあわせて手拍子と掛け声で盛り上げ、中には涙する人も。最後は頑張った子どもたちへ大きな拍手が送られました。

息の合った獅子舞

衣装も手作りの「子ども祭」

子どもたちの頑張りに大きな拍手!