令和7年8月豪雨および9月豪雨の復旧状況
市道や河川等の公共土木災害につきましては、10月上旬から始まった国の災害査定により12月5日までに道路55件、河川128件、合計183件の査定を終了しております。今後も12月末までに道路46件、河川75件、合計121件の被災箇所について査定を予定しております。
また、里道や水路等、補助事業に申請できない被災箇所や緊急を要する場合の応急対策として市独自で予算を確保し、復旧を行っております。
次に、農業関係の復旧状況でございますが、農地・農業用施設の国の災害査定は、11月末までに農地25件、農業用施設14件の合計39件の査定が終了しております。今後も12月末までに64件の災害査定を予定しております。 国の災害査定が終了したものについては、速やかに復旧事業に取りかかる予定です。
また、農業関係で国の事業に該当しない復旧事業につきましては、令和8年の早期水稲の作付けや、今年の果樹の収穫に間に合うように、市独自で水路、農道等の土砂撤去、農地・農業用施設の自力復旧補助、被災した農業用機械への補助、イノシシの被害防止の為のワイヤーメッシュの原材料支給、樹園地の園内道路の復旧に係る補助を実施しているところでございます。
商工業関係につきましては、市独自の支援として再建支援補助金の申請を随時受け付けており、協議が整ったところから順次、交付を進めている状況でございます。
今後とも、被災された方に寄り添い、早期の復旧復興に向け、全力で取り組んでまいります。
国の経済対策等にかかる本市の対応
現在、国の臨時国会においては、重点支援地方交付金事業、いわゆる経済対策(約2兆円)を含む補正予算について、12月17日までの会期中の成立を目指し審議が進められております。
これを受けまして、既に本市におきましても対象事業の検討を行っており、中でも食料品等の物価高騰対策事業については、いち早くご提示できるよう進めております。
スケジュールといたしましては、年明けに臨時議会にてご審議いただき、その後市民の皆さんに向けてお知らせをさせていただく予定としております。
天草市イルカセンターの運営状況
天草市イルカセンターは、天草漁業協同組合の指定管理による運営が11月末で終了しましたが、本市の直営により12月以降もこれまでどおり営業を継続しております。物販スペースについては、市内の約130事業者により構成され、これまでも物販スペースへの出荷を担っておられた「天草市イルカセンター出荷協議会」がテナントとして運営をされています。
また、イルカウォッチングの受付についてもこれまでどおり館内で行い、2階のレストランについては、テナント運営を希望される方が12月中の開業に向けて準備をされているところでございます。
12月31日、1月1日を除いては毎日営業しておりますので、ぜひ多くの皆さんにご利用いただきますようお願いいたします。
イルカの魅力を発信する中学生ボランティアガイドの取り組み
本市では『体験学習の島づくり』に取り組んでおり、これまでの﨑津集落における河浦中学校観光ボランティアガイドや御所浦町におけるジュニアガイドサポーターといった活動が広がり、今年度から五和町でも中学生によるイルカのボランティアガイドの取り組みがスタートしました。
五和中学校の生徒がイルカウォッチングの観光客に向けて、イルカの魅力について事前にガイドを行うもので、イルカが人と共生している五和町の環境を守るとともに、生徒の地域を誇りに思う心の醸成とコミュニケーション能力の向上を図るものです。
現在、五和中学校の1年生2人・2年生7人の合計9人が必要な知識等の習得のため、全8回の養成講座を受けており、ガイドデビューは、令和8年4月を予定しています。デビュー後は、月に1回程度「道の駅天草市イルカセンター」で、イルカウォッチング乗船前の観光客に対し、15分程度のガイドを予定しております。
本市では令和4年5月から、イルカ調査室として五和町沖に生息するイルカの調査・研究を行ってまいりました。この事業で集積した研究データを活用する他、養成講座では天草宝島案内人の会の方や大学の教授などからご講話いただき、イルカの基礎知識や豊かな海を次世代に残す取り組みについての学習、イルカウォッチング乗船体験や、先ほど申しました﨑津集落における河浦中学校観光ボランティアガイドの見学および意見交換も予定しております。
また本ガイドは、参加する生徒たちで決定した「五和中ブルーフレンズ~青い海の仲間たち~」という名称で活動を行い、イルカウォッチング事業者チーム・五和まちづくり協議会・五和中学校と連携を行いながら取り組みを進めてまいります。
天草フィルム・コミッションの取り組み
天草フィルム・コミッションは、今年で設立24年目を迎え、令和7年12月までに、映画47本、テレビ188本を含む377本の制作支援を行ってまいりました。 天草フィルム・コミッションの活動を通じて、映像で天草の魅力を国内外へ発信することが、交流人口の増加につながっており、撮影に伴う地元での消費活動やPR効果によって、地域に経済効果をもたらしています。
特に、昨年(令和6年)1年間における経済効果は、約2億6,800万円と算出されており、フィルム・コミッション活動の地域貢献度の高さを実感しております。 そのようななか、大変反響が大きい二つの支援作品についてご紹介します。
先月(11月)21日に、北米で公開が始まりました映画「レンタル・ファミリー」は、撮影地の一つとして天草が選ばれ、昨年(令和6年)4月に数多くの重要なシーンが撮影されました。撮影には、キャストやスタッフ約150人が天草の地を訪れ、5日間の撮影に臨みました。 ストーリーは、落ちぶれた元人気俳優であるアメリカ人が、日本各地を舞台に、「家族を演じる」という仕事を通して、自らの人生に向き合い、生きる喜びを見出していく姿を描くハートフルなヒューマンドラマです。
主演は、映画『ザ・ホエール』で、第95回アカデミー賞主演男優賞受賞に輝いたオスカー俳優、ブレンダン・フレイザーです。また、配給会社はウォルト・ディズニー・ジャパンです。
先日、発表された「2025アストラス・フィルム・アワード」では、作品賞、主演男優賞、新人賞にノミネートされ、その他にも、多数の賞にも続々ノミネートされており、今後の賞レースでも脚光を浴びる作品であることは間違いありません。
北米では2,000館で上映されており、その後27ヶ国で上映が予定されています。日本では、来年2月27日(金曜日)に全国360館で上映予定であることから、その注目度の高さをうかがうことができます。
ロケ地となった場所は、日本公開日(2月27日)から情報解禁となりますので、順次お知らせしてまいります。
今後、天草が世界から注目していただくチャンスになると思いますので、天草市としましてもPRに力を入れてまいりたいと思っております。
また、本年(令和7年)1月から3月まで全9話にわたり、NHKBSでプレミアムドラマ「TRUE COLORS(トゥルー カラーズ)」が放送されました。本ドラマでは、倉科カナさん、毎熊克哉さん、渡辺謙さんなどの豪華俳優陣が﨑津集落を中心に市内で多くのシーンを撮影しました。ドラマで出てくる天草の風景は、大変美しく、視聴者の心を惹きつけ、ストーリーをより一層引き立てるものでした。
撮影は、昨年(令和6)年9月から10月に行われ、俳優陣やスタッフの皆さんが約1ヶ月にわたり、天草に滞在し、忙しい撮影の合間に天草の暮らしを堪能され、地元の皆さんとも気さくに交流をされていました。
加えて、放送後の反響は大変大きく、観光客からの問い合わせも多かったと聞いております。
そのため、撮影地の場所が分かる地図とともに、撮影のようすが分かる写真を掲載したロケ地マップを作成しました。
今回のロケ地マップは、ドラマファンに限らず、多くの観光客の皆さんに喜んでいただける内容となっております。
ぜひ、ロケ地マップを手に取り、撮影地を巡りながらドラマの世界観に浸るとともに、天草の美しい景観を存分に楽しんでいただきたいと思っております。 ロケ地マップは、﨑津集落ガイダンスセンターをはじめ、観光施設、ロケにご協力いただいた施設の他、観光振興課や天草宝島観光協会に設置をしております。
また、天草市のHPにも掲載しておりますので、ぜひご利用ください。
質疑応答
【令和7年8月豪雨および9月豪雨の復旧状況について】
●災害査定は年内いつまで行われるのでしょうか。
(答)
・土木関連については、12月26日まで行われる。
・農地、農業用施設については、12月12日の査定で完了している。
【天草市イルカセンターの運営状況について】
●指定管理期間中の撤退となりましたが、市としてどのように受け止めていますか。
(答)
・指定管理者の天草漁業協同組合からは、運営が非常に厳しいと聞いており、天草漁業協同組合が内部改革を進めるなかで11月末での撤退を決められたということで、市としてもこれ以上無理はお願いできないと判断した。市としても、目指すべき方向性があるのでそれに向けて、取り組んでいく。
●今後の体制についてはどうなるのでしょうか。
(答)
・部局を横断してイルカセンターの運営の在り方について検討を重ねている。指定管理者制度に戻るとしても選定に1年ほどかかるため、最短でも令和9年度のタイミングになる。直営で続けることは考えていない。
●出荷協議会は3月末までと聞いているが、それ以降についてはどうなるのでしょうか。
(答)
・現時点で決まっているのは3月末となっている。4月以降については、協議をしながら決めていく。
●環境保護費についてイルカウォッチング業者間で統一されていないので、不公平感を感じるお客さんもいるのではないでしょうか。
・イルカウォッチング事業者チームで実施していただいているが現時点では統一されていない状況。市としてもぜひ足並みを揃えていただくことが理想だと考えている。
【天草フィルム・コミッションの取り組みについて】
●ロケ地マップは、どういう効果を狙って作成したのでしょうか。
(答)
・ドラマ「TURE COLORS」は非常に反響が大きい作品だったのでロケ地マップを制作した。ぜひロケ地、特に﨑津集落を巡っていただき、天草の価値を知っていただきたいと考えている。