文化11(1814)年に発生した高浜の大火は、上田家の庄屋宅をはじめ、高浜村の中心街を全て焼き尽くしました。
現在の庄屋宅は、翌文化12(1815)年に再建されたものです。国の登録文化財として登録された部分は主屋、表玄関、正門、裏門、塀、離座敷です。
山を背景とした配置からなる景観は味わいにあふれています。表玄関と離座敷は明治21年に新築されたもので、正門も同様に明治時代のものです。
昭和7年8月には、高浜を訪れた与謝野寛・晶子夫妻も宿泊しました。屋内は老朽化が激しいため、部屋へあがることはできません。
■指定区分:国登録
■指定種別:建造物
■指定日:平成18年3月27日
■地域:天草
■所在地:天草町高浜南723 上田資料館横