万治元(1658)年、天草代官鈴木重辰によって高浜村庄屋に任命された上田家は、江戸時代を通じて高浜村庄屋を務めた家柄です。
上田家に残された古文書群は、村行政に関する庄屋文書が中心ですが、7代目上田源太夫宜珍が書いた歴史書「天草島鏡」や、上田家が始めた陶磁器窯「高浜焼」の経営に関する史料など、天草の近世史をひも解く上で欠かせない重要史料が多数残されています。
キリシタン取り締まりに関わる文書も多数含まれており、古くから研究者の注目を集めてきました。現在、その歴史的重要性から、県指定文化財として保存されています。
■指定区分:県指定
■指定種別:書跡
■指定日:昭和53年2月2日
■地域:天草
■所在地:天草町高浜南 上田資料館