ヘゴとはヘゴ科の常緑木生シダで、学名「Cyathea Boninsimeneis Copel」とされています。熱帯および亜熱帯の植物で、九州南部および太平洋沿岸にある三重県あたりが北限となっています。乾燥と低温に弱く、湿潤な状態に保たれた林内に育ち、渓谷に沿って分布すると言われています。
河浦町宮野河内の女岳周辺にヘゴに適した良好な環境があったようで、昭和40年にこのヘゴ自生地が発見されました。この地のヘゴは、大きいものでは株の高さが3m、幹直径が15cm、葉の大きさが2mあまりになるものもあります。ただ、天草の他の地域では成育していません。
■指定区分:県指定
■指定種別:天然記念物
■指定日:昭和44年3月20日