熊本県の取り組み
熊本県が推進する「高校魅力化コンソーシアムモデル構築支援事業」
熊本県では、県立高校と地元市町村が対等な立場で連携し、地域の住民や小・中学校、地元企業などの多様な主体とともに協働体制(コンソーシアム)を構築することで、「社会に開かれた教育課程の実現」と「高校を核とした地方創生」の同時達成を目指すことを目的に、令和7年度から「高校魅力化コンソーシアムモデル構築支援事業」を実施しています。
参加地域および学校
県内では天草市(牛深高校)のほか、山都町(矢部高校)、あさぎり町(南稜高校)、御船町(御船高校)、玉名市(玉名高校・玉名工業高校・北稜高校)、小国町・南小国町(小国高校)の計6地域7市町8校が取り組んでいます。
天草市の取組
牛深を取り巻く環境
本取組の背景には、牛深・河浦地域における急速な人口減少があります。両地区は、2020年から2025年までの5年間に10%を超える人口減少が進むとともに、牛深高校の生徒数は約40%減少(2020年159人→2025年97人)し、地元中学校からの進学率も約3割に留まるなど、学校の存続が地域全体の大きな課題となっています。コンソーシアムは「この地域に託したら人が育つ」と信頼される教育環境を構築することを目的とし、地域全体を学びの場として、次世代を担う人材を育成するとともに、「選ばれる地域・学校」を目指します。
コンソーシアムの設立

令和8年3月11日、「牛深高等学校を核とした地域の未来づくりコンソーシアム」が設立され、第1回役員会が開催されました。
高校魅力化コンソーシアムの設立は、熊本県内初の事例となります。
多様な主体が参画する協働体制
本コンソーシアムには、牛深高等学校(校長・育友会・同窓会)、天草市(牛深支所・教育委員会)、牛深まちづくり協議会、河浦まちづくり協議会、商工会議所など、教育・行政・地域・産業の各分野から幅広い団体が参画しています。
今後の事業展開
4つの部会で事業を推進
コンソーシアムでは、規約に基づき4つの部会を設置しました。「連携・協働推進部会」、「魅力発信・プロモーション部会」、「牛深高校魅力化部会」、「初等中等教育部会」を設置し、SNS・ラジオ・動画などを活用した情報発信や単位制総合学科の特色を活かしたカリキュラムの充実、幼保小中高の連携による一貫した人材育成を推進します。
令和8年度の展望
令和8年度は、設立したコンソーシアムの4つの部会を本格的に稼働させ、探究活動のさらなる深化、SNS・ラジオ・動画を活用したプロモーションの加速、幼保小中高の交流事業の充実などに取り組みます。
天草市は、本コンソーシアムを通じて、高校を核とした地域づくりを推進し、若者の定着・還流と地域の活性化を目指します。この取り組みで蓄積された経験やノウハウは、他地域への横展開も見据えたモデルケースとして発信していきます。