指定名称は「山口の施無畏橋(せむいばし) 附架橋碑(つけたりかきょうひ)」です。染岳(そめたけ)登山口にある無畏庵(むいあん)の参道としてかけられたもので、「明治15年9月架設」とあることから、再建時の橋碑とされています。
明治4(1871)年に最初の眼鏡橋は出来ましたが、その後くずれ落ち、明治15(1882)年に再建されたと言われています。
楠浦(くすうら)の眼鏡橋と似た形状で、橋長約22m、幅約3mとなっています。石材も衹園橋(ぎおんばし)などと同じく、天草産の砂岩である下浦石です。アーチ式の石積みには蔓(かずら)がからみ、見るからに古めかしく優美な姿を川面に映しています。
染岳観音(そめたけかんのん)に参詣する方に、古くから親しまれた橋です。
■指定区分:県指定
■指定種別:建造物
■指定日:平成18年5月29日
■地域:本渡
■所在地:本渡町字溝端