通称「仁王さん」と呼ばれている仁王像は、正確には蜜遊金剛力士像のことを指します。これは、仏を安置する伽藍(修行する場所)を守護するため、表門の左右に安置されるのが普通です。また、大きく口を開けた「阿(あ)形」、口を閉じた「吽(うん)形」のニ体一対でつくられ、伽藍を守護します。
この仁王像は単独のもので、「阿形」の像です。高さ2m50cmの巨大なもので、天草には数少ない石造仁王像として貴重なものです。
石材は地元天草の砂岩、下浦石が利用されています。
■指定区分:市指定
■指定種別:彫刻
■指定日:昭和51年1月10日
■地域:栖本
■所在地:栖本町湯船原字本丸 円性寺下