牧本地区は南向きの集落であるため、南風からの防風と防熱、防潮のために
古くからあこうの木があちこちに植えられてきたと言われています。海岸線に囲まれている天草では、防風などのため植樹する例が多く、天草市内では複数の
あこうの木が天然記念物として指定されています。
牧本海岸には一面にあこうの大木が続いていましたが、昭和40年代から始まった埋め立てによる道路建設で大半が伐採されました。今でも間隔をおいて数本が残っていますが、中でも見事な樹形のため指定されたこの木は、樹齢約300年、幹周4.8m、樹高12.5mを誇り、枝葉がつくる木陰はバスの停留所となるなど島民の生活の中に溶け込んでいます。
平成22年3月1日には、景観重要樹木としても指定されています。
■指定区分:市指定
■指定種別:天然記念物
■指定日:昭和54年12月1日
■地域:御所浦
■所在地:天草市御所浦町牧島290ー3(牧本)