松栄山東向寺は、島原・天草一揆後に初代代官鈴木重成が、兄である鈴木正三和尚の意見にもとづき、民心安定のために建てた天草四ヶ本寺の1つで、寺領50石が支給されました。本堂には徳川家康・秀忠の木像や、歴代将軍の位牌が祀られています。
歴代の住職は「御前さま」と呼ばれ、天草が天領だった時代は、幕府の威光を示すため、特権が与えられるほどでした。これらの歴代住職の墓石群は、境内西側の森林の中に建てられ、開山住職の中華珪法を中央にして、左が2世、右が3世という順序に28代まで並んでいます。
■指定区分:市指定
■指定種別:史跡
■指定日:昭和50年6月13日
■地域:本渡
■所在地:天草市本町新休 東向寺境内
※夜間のご見学はご遠慮ください。