天草市の紹介
位置と地勢 本渡市・牛深市・有明町・御所浦町・倉岳町・栖本町・新和町・五和町・天草町・河浦町の2市8町が合併し、平成18年3月27日に誕生した天草市は、熊本県南西部に位置し、周囲を藍く美しい海に囲まれた天草上島と天草下島および御所浦島などで構成する天草諸島の中心部に位置しています。面積は、683.82平方キロメートル(令和2年10月1日現在)で県内最大を誇ります。 地形は、そのほとんどが山林で占められ、急峻で平野部は少なく、河川沿いの平地部や海岸線の河口部に市街地や農地が展開し、市街地を結ぶように海岸線沿いに国・県道などが配置・整備されています。 産業は、温暖な気候を活かした農業や、豊かな水産資源を活かした漁業を主として発展してきました。また、自然景観、南蛮文化やキリシタンの歴史など、多くの観光資源にも恵まれています。 県庁所在地の熊本市からは、車で2時間ほどを要しますが、産業の発展や地域間交流など、福岡・長崎・熊本・鹿児島を結ぶ九州西岸地域の拠点としてあらゆる分野において発展が期待されている地域です。 気候 熊本地方気象台本渡地域観測所における10年間(平成23年度~令和2年度)の平均気温は16.5℃で、最高気温は36.0℃、最低気温は-3.4℃となっています。暖流の影響で、海岸部の一部において無霜地帯があるなど、冬は暖かく、夏は比較的涼しい海洋性の気候を呈しています。 また、10年間の平均降水量は2,191.0 mmで、6・7月の梅雨期に年間の約3分の1の降水が集中し、7月から9月にかけては台風が接近しやすい時期とも重なり、たびたび風雨による被害が発生しています。 人口・世帯数 令和2年の国勢調査による天草市の総人口は75,783人で、平成27年の人口と比較して約8.4%減少しています。 世帯数は、31,873世帯で、平成27年と比較すると減少しています。また、1世帯当たりの人員は2.38人と減少を続けており、核家族化が依然として進んでいます。 2市8町合計の人口と世帯数の推移(単位:人、戸) 区分 | 昭和60年 | 平成2年 | 平成7年 | 平成12年 | 平成17年 | 平成22年 | 平成27年 | 令和2年 | 人口 | 118,765 | 112,068 | 107,823 | 102,907 | 96,473 | 89,065 | 82,739 | 75,783 | 世帯数 | 35,955 | 35,808 | 36,190 | 36,296 | 35,426 | 34,272 | 33,224 | 31,873
| 世帯当たり人員 | 3.30 | 3.13 | 2.98 | 2.84 | 2.72 | 2.60 | 2.49 | 2.38 |
(資料:国勢調査)
市章
天草市の頭文字である「ア」を島と波に図案化し、広がる波紋は活気あふれる市民と市の発展を、緑と青は自然豊かな日本の宝島"天草市"を象徴しています。
市のシンボル・市の花「はまぼう」
海岸付近に自生するアオイ科の落葉低木で、7月から8月にかけて、鮮やかな黄色の花を咲かせます。多くの府県で絶滅危惧種とされている中で、市内には群生地があります。
・市の木「あこうの木」
海岸付近で見られるクワ科の半常緑高木。大地に力強く根を張り、枝や幹から多数の気根を垂らしています。天草では、昔から防風樹・防潮樹として役立つなど、郷土の歴史や文化に深いつながりがある木です。
・市の鳥「かもめ」
海岸などに生息する飛翔力の強い鳥で、体は白色、背・翼は青灰色。魚の水揚げをする港などで、よく見ることができます。海をイメージさせるため、海に囲まれた天草を象徴する鳥です。
・市の魚「鯛」
近海に生息する桜色の魚。その姿・色は美しく、味も良いことから「海魚の王」とも呼ばれ、縁起のよい魚として、祝い事に用いられています。本市では、釣りだけでなく、養殖や稚魚の放流なども盛んに行われています。
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