天草地域の農作業死亡事故(平成15年~令和5年)の原因を見ると、乗用型・歩行型トラクターに挟まれる事故、トラクターなどの機械や人の転落・転倒事故が多く発生しており、これは県全体と同じ傾向です。特徴として、草刈り中の斜面への転落が多くなっています。危険個所を無理して草刈りするのはやめましょう。
○乗用型トラクターで多い転倒事故防止には、
農機具メーカーで安全キャブ・フレームを後付けし、シートベルトを着用する
※安全キャブ・フレーム未装着トラクターの死亡率は8倍
ほ場の出入り口では傾斜方向に対しまっすぐ進入する
○歩行型トラクターで多い挟まれ事故防止には、事故が起きやすい後退時の後方確認と挟圧防止装置などを着装する
○人の転落・転倒防止には、
斜面の除草作業では小段の設置や、滑らないスパイク靴・防草シートを活用し、危険個所にはポールなどの目印をする
○熱中症対策には、涼しい空調服(小型扇風機付きの服)を着用する
○機械の点検や清掃はエンジンを止めて、定期的に行う