3月11日 地域おこし協力隊の冨山さん 通詞島での黒糖製品完成報告に来庁 最終更新日:2021年3月11日 印刷 五和町二江地区の通詞島でサトウキビ栽培や、黒糖を地元の特産品にする活動に取り組んでいる地域おこし協力隊の冨山宏士さんが、 3月11日、昨年4月に植え、12月と1月に収穫したサトウキビから黒糖製品が完成したことについて報告に来てくださいました。 冨山さんは、「地域おこし協力隊として漁師さんを応援できるものを作りたいと思う中で、ようやく完成させることができうれしい。収益の一部を藻場の造成活動への寄付に充てたい」と製品化への思いなどを話していました。 製品は、藻場とかけて「MOVA SUGER(モバシュガー)」と命名。「001」「002」「003」の3種類があり、炊き方といった作り方の違いによってそれぞれ風味が違うといいます。 「MOVA SUGER」は、3月13日から天草市総合交流施設ターミナルユメールと、道の駅天草市イルカセンターで販売されます。 五和町の二江地区では、明治期に漁師は半農半漁でサトウキビを栽培していましたが、流通や冷蔵技術の発達などから漁業を専業にしました。 しかし、しだいに漁獲量の減少などが原因で漁業が不調に。そこで、冨山さんは以前盛んに行われていたサトウキビ栽培で、漁師の新たな収入を作ろうと栽培を始めたそうです。これにより、イルカウォッチング等の観光客に向けた地元のお土産ができる、サトウキビ栽培により海への土壌流出が抑えられることで海洋環境が守られるなどのメリットもあるといいます。 私も試食しましたが「3種類それぞれ風味が違い、非常に美味。海を感じられるパッケージデザインもおしゃれで、ぜひこの活動を全国に発信していってほしい」と伝えました。馬場市長に贈呈する冨山さん冨山さん(左)と馬場市長3種類それぞれ風味を楽しんでふわっとした見た目が特徴的