実在の百貨店をかたる偽通販サイトに誘導されて、商品を注文してしまったというインターネット通販に関する相談が寄せられています。
相談事例
ネットで「免税店の閉店にあたり、高級腕時計が在庫処分として格安で売り出される」
という広告を見つけ、通販サイトにアクセスした。100万円以上もする腕時計が約3万円
になっており、大手百貨店なので信用して注文した。その後、商品は代金引換で届き、
宅配業者に代金を支払い受け取った。しかし、腕時計は動かず偽物だと分かった。
消費者へのアドバイス
- ○百貨店が通販サイトで高級ブランド品を大幅な値引きで販売することは通常ありません。
- ○百貨店のロゴマークや名称が表示されているからといって、本物だとは思い込まず、サイト内にある販売業者の名称、住所、電話番号などをよく確認しましょう。
- ○代金引換で支払って商品を受け取ると、後で偽物だと分かっても返金は困難です。支払い方法が代金引換のみの通販サイトには注意が必要です。注文後に偽通販サイトだと気付いたら、代金を支払う前に、キャンセルの連絡や受け取り拒否等をしましょう。
消費生活センターからのアドバイス
- ○百貨店だけでなく、実在の通販サイトの名称をかたる偽通販サイトもあるので注意しましょう。
- ○偽通販サイトは海外サイトが多いため、商品を注文してしまうと返金が困難になる場合があります。特定商取引法の表記の欄を確認し、電話番号の記載のないものや「+○○-○○○○」などと記載されている海外の番号はリスクがあるので契約は慎重にしましょう。
- ○アクセスする際、偽通販サイトは実在の通販サイトと比べてURL表記が少し異なる場合がある(URLの最後に「.com」が表記されているなど)ので、正しいURLかどうか確認しましょう。
- お困りの際は、消費生活センターまでご相談ください。