今、「高齢者虐待」が大きな社会問題となっています。高齢者を虐待から守るためには、隣近所の人など地域住民が虐待を疑わせる「サイン」を見逃さず、いち早く気づくこと、また、日ごろからの何気ない声かけなどが重要です。
■高齢者虐待とは…
65歳以上の高齢者が、家族などの養護者や要介護施設従事者などから、身体的な暴力などを受ける行為で、右表のとおり5つに分けられます。
高齢者虐待は、虐待をしている本人にその認識がないことや、虐待を受けている高齢者自身も養護者をかばい、地域の人に知られたくないなどの思いがあるため、発見しにくい状況にあります。
そのようなことから、高齢者虐待を早期発見するためには、隣近所の人など地域住民が虐待を疑わせる「サイン」を見逃さず、いち早く気づくことが重要です。
【虐待を疑わせる主なサイン】
●高齢者の体に頻繁に傷が見られる
●泣いたり、叫んだりするなどの行動が見られる
●急におびえたりする
●経済的に困っていないのに、お金がないと訴える
●住居や居住部屋が非衛生で異臭を放っている