将来の世代に負担を残さないために最適な公共施設の配置の実現に取り組んでいきます
「施設数の多さ」「施設の老朽化」「人口減少」「財政負担の増加」など、本市の公共施設が抱える課題に対応していくため、保有する公共施設などの管理の基本的な方針を定めた「天草市公共施設等総合管理計画」と、公共施設の将来的な配置などの方針を定めた「天草市公共施設等再配置・個別施設計画」を改訂しました。
○関係資料
○本計画の必要性
本市が保有する施設は、令和3年度末で2,633施設あります。その中でも、建築後30年以上を経過している施設が多いため、これから大規模修繕や建替えなどが必要となってきます。今後必要となる費用を試算したところ、現状の施設を全て維持することは困難なほど膨大になることが分かりました。
このまま対策をしなければ、老朽化などが進み、施設の安全な利用だけでなく、将来的に皆さんの命や生活を守るためのサービスが十分に行えなくなってしまいます。そうならないためにも、本市が抱える課題や市民ニーズを踏まえて、公共施設全体を見直すことが必要です。
○計画の概要
・長寿命化の推進
老朽化した施設を安易に建替えたりせず、計画的に改修などを行い、これまでよりも長期的に利用していきます。
・公共施設の改修などに必要な費用の削減目標の設定
全ての施設を長寿命化しても、建替えや改修などに係る費用は年間で約39億円、今後40年間で約1,590億円になると見込んでいます。そのため、将来的な市の財政状況を考慮し、今後40年間で約660億円の費用削減を目標としました。
・各施設の今後の利用方針を設定
費用を削減するためには、保有している施設の数を減らしていかなければなりません。そのために、施設の利用や老朽化の状況を基に評価を行い、その結果に沿って各施設の今後の利用方針を定めました。
◯今後の取り組み
・今後廃止していく施設のうち、利用が可能な施設は、積極的に民間での活用を進めていきます。売却が可能な土地は、公売などによる譲渡を積極的に進めていきます。
・施設の数が取り壊しや統合により減ったとしても、残していく施設は市民の皆さんにとって使い勝手が良く、より有効的に活用できるよう検討し、改修などを行っていきます。
・今後も老朽化の状態や利用状況を基に施設の評価を行い、定期的に計画の見直しを行っていきます。見直しの際は、他に有効的な利活用ができないかも含めて検討していきます。