7月9日と11月4日の2回にわたり、東京藝術大学の日比野克彦学長を迎え、1、2年生に対するプログラム実践演習(ワークショップ)の授業を行いました。
会場は1回目は学校で、2回目は丸尾焼の中庭を貸りて、陶磁器の原料となる天草の粘土を使っての作品づくりを行いました。
1年生の課題は「両隣の人の耳を片方ずつ作る」、2年生は「自分の口の中を舌で触った感覚で表現する」というもの。1回目に作品を作り上げ、それを素焼きし、2回目に作品の色付けとしてそれぞれの作品に全員で色を付けていく作業を行いました。学生からは、「みんなの価値観が入り合って面白かった」という感想が多く聞かれました。
日比野学長は、「今回は、そこに色付けした理由まで書いてもらったので、クラスメートそれぞれの価値観に触れたと思う。人間はいろんなものが混じり合ってできており、アートはさまざまな領域をつなぐ媒体になる」と話されていました。
ものづくりをすることによって自分の内面と向き合い、自分自身を見直す良い機会となり、これから周りを見る目、ものを見る目、人を見る目も変わっていくのではないかと思います。
私たちが人を「みる」時に、固定概念にとらわれずに「みる」ことが大切であると今回の演習を通して改めて感じました。
★★プログラム実践演習のようす★★