
6月21日、牛深町天附(下須島)にある水産加工会社「西岡勝次商店」敷地内のWEST HILL GARDEN(ウエストヒルガーデン)で「月桃観賞会」が開催されました。
月桃園の園主である西岡勝成さんは、医食同源の面でさまざまな効能を持つ月桃の魅力に強く惹かれ、「多くの人にその魅力を知ってもらいたい」「下須島を健康で長生きする島にしたい」という思いから、令和4年から観賞会を実施されています。
西岡さんが月桃を育てるきっかけとなったのは、十数年前に家族から沖縄土産でもらった1株の島月桃。
育てるうちに、可愛らしい蕾から花が咲いたときの美しさや植物の効能に面白さを感じ、自ら長崎県大村市にある月桃研究所へ出向いたところ、100株の苗を譲り受け、現在では1,000坪(約3,300平方メートル)の広さを誇る庭園で3種類の月桃やそのほかの薬草などを育てています。
観賞会当日は、天候に恵まれ、市内外から多くの参加者でにぎわいを見せました。
会場では、庭園ガイドツアーをはじめ、地元有志の人たちによる手作りの月桃団子や月桃茶が振舞われました。
参加者は散策を楽しんだ後、月桃の爽やかな風味を味わいながら、友人や知人たちと会話を弾ませ、終始和やかな雰囲気に包まれていました。
熊本市内からの参加者は、「テレビでこのイベントを知り、気になっていたので見に来ました。とても可愛らしくて癒されます。お茶もお団子もおいしくて何個でも食べれそうです!」と笑顔で話されました。
この月桃園はオープンガーデンになっており、イベント以外でも自由に観覧できます。蕾や花の見頃は6~7月ですが、秋になると花から濃い赤色をした実になるため、季節で違う月桃の姿を楽しむこともできます。

ハイヤ大橋を見ながら月桃園を散策♪

記念に写真を撮る参加者

ガイドツアーをする西岡さん

月桃の蕾をプレゼント

手作りの月桃団子

お茶を飲みながらみんなで団らん
出店ブースでは「水俣浮浪雲工房」の金刺さんによる月桃を使用した和紙(月桃紙)の紹介がありました。
牛深にしかない月桃の香り高い和紙を作ってみたいという思いから製作され、紙の特性について説明が行われました。参加者は紙の質感や月桃紙特有の香りを楽しみ、「ほんのり香りがする!」「意外と丈夫でしっかりしてるね」といった声が聞かれ、五感を使って月桃の魅力を体感しているようすでした。

水俣浮浪雲工房の金刺さん
(写真中央の男性)

ほんのり月桃の香りがする和紙

筆で文字を書く参加者
月桃
月桃とは、東南アジアの温暖な地域に分布するショウガ科ハナミョウガ属の植物。
日本では、沖縄県や奄美大島(鹿児島県)に自生する多年草で、初夏にかけて桃のようにぷっくりとした蕾から鮮やかな黄色い花を咲かせます。秋になると緑色から徐々に濃い赤色の実へと変化していきます。
また、爽やかでスパイシーな香りや豊富なポリフェノール、抗菌・抗酸化作用も含まれているため、スキンケアやアロマとしても広く活用されており、葉の部分は香り付や防腐の効果で沖縄の伝統的な餅「ムーチー」にも使用されています。

梅雨時期の月桃(6月~7月)

秋の月桃(10月~11月)

月桃茶
ノンカフェインで優しい味わい