宮崎石棺墓群は、倉岳町棚底湾に面した標高29mほどの丘陵の頂上にあり、22基の箱式石棺が現存しています。石棺墓群としては県内でも最大の数を誇り、熊本大学が実施した発掘調査の結果から、3~4世紀ごろに構築されたものと考えられています。
当時の中九州南部の代表的な石棺墓群であり、平成元年の調査で、鉄剣、釣針、土器など多くの副葬品も発見されています。
天草諸島には下浦町先尾串石棺墓群や深海町月の浦古墳など、八代海沿岸の各地に石棺墓が残っていますが、その中でも宮崎石棺墓群は多くの石棺が良好な状態で残存しており、地域の歴史を知る上で貴重な資料として市の史跡に指定されています。
■指定区分:市指定
■指定種別:史跡
■指定日:平成9年7月1日
■地域:倉岳
■所在地:天草市倉岳町棚底字宮崎1780ー11ほか
※現在は埋め戻しをしてあるため、石材の一部しか見ることができません。